あらすじ
道具や手法ではない。工夫や忍耐など、単なる道筋に過ぎない。人がものを作るときの最も大きなハードルとは、それを作る決心をすることだ――小説執筆も物作りの一つと語る著者が、その発想法を明らかにする。ソフトをハードに語るエッセィ集。
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Posted by ブクログ
デジタル雑誌に連載されたエッセイをまとめたエッセイ集。
道具をテーマにしている。
1章ごとに、著者のMy道具が1つ取り上げられており、また著者の意見も方々なものに向いており、興味深い。
それにしても、自宅のガレージにフライス旋盤まであるとは・・・恐れ入る。
個人的に特に気になったのが鉛筆削りの章。
「僕的には、デザインとアートは正反対に位置する存在」
メーカーは、アートでなくデザインをしている。
「形」ではなく「性能」をまず考え、「素晴らしい性能には、素晴らしい形を」という意気込みとして、製品の形が作られる。したがって、僕たちの目に見えるのは、その意気込みに他ならない。
自分は、デザインな人間なのか、はたまたアートな人間なのか。