あらすじ
笑えて、ときに泣けてしまう爆走エッセイ!
この本を読んで後悔する人はいない。
むしろ感謝に満ちると思う。岸田家にも自分にも、明日があることに。
――矢野顕子さん激賞!
異例の大反響!
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』から1年、
ゲラゲラ笑えて、ときにしんみり、なんだか救われてしまう爆走エッセイ第2弾の登場です。
◎車いすユーザーの母のために、「全財産を使って外車を買った」。
(えらいことになる話より)
◎「24歳の弟は字が書けない(はずだった、怪文書を読むまでは)」のに、
岸田奈美さんの初単行本『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の
ノンブル(ページ数)を書くまで。(おすそわけをもらう話より)
◎隣家がリビングで焼きいもをして火事になった「東京は火の用心、恋用心」
(東京でひとり暮らす話)
◎iDeCoの書類を書きながら、生きる希望について考えた「30年後、きみが
いない世界で」(これからのわたしに宛てる話より)
…など。
【編集担当からのおすすめ情報】
岸田奈美さんがこの1年間でブログサービス「note」に書き綴ったエッセイから、
もっと多くの方に届けたいエッセイを厳選して掲載したのが本書です。
ノンブル(ページ数)は前著『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』と同様に、
弟の良太さんが丁寧に丁寧に書いています。
岸田さんの文章は、思わず吹き出して笑ってしまったり、
涙が蛇口のごとくあふれたり、ジェットコースター並みに、感情が揺れ動きます。
そして、私は、読み終えたときに、見えていた景色が変わりました。
なにかに悩んでいるとき、苦しいとき、モヤモヤするとき、
きっと力になってくれる一冊だと思います!
【電子書籍特典】
ショートエッセイ「梅吉という犬の話」
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
ほんといろんな感情にさせられる本。
今回はおもしろ以外も多かった。父親の話やベンチャー企業の話は重い。
いろいろあるけどでもやっぱ著者の言葉の選び方とか思考の深さがあるからどれも読み応えある。
タクシードライバーさんや読者さんが特定の思想で自分を否定してきても、
「「そんなわけないだろ、なにをいってるんだこの人は」と思うことをやめた。返事はしない。ただ、そこに至るまでにどんな悲しみや怒りがあったのか、想像をする。」
そうだ、そうなのだ。
普通の環境で生きてきて特定の思想になる可能性は低い。
大きな悲しみや怒りはなかなか目に見えない。
想像しないとだよね。
あと学生時代所属していたベンチャー企業のブラックさ加減ね。
学生や若い社員のメンタルをここまで追い詰める企業は淘汰されてほしいものだ。
以下引用は心打たれた。
「ほどよい嫉妬は、自分を向上させる燃料ですよ」
「大切なのは、火を整えること。」
「勲章はわたしがわたしに与えるのだ。
その方が、生きていて楽しい。」
「わたしはこの先で、希望を見つけなければ。
人間は希望がないから死ぬんじゃない。死にたくないから希望をつくるんだ。大好きな人たちがいない世界を、それでも生きるだけの価値といえる希望を。」