【感想・ネタバレ】土になるのレビュー

あらすじ

今、僕は自分自身と完全に一つになったような気がする。
それ以上の平安がどこにあるだろうか。
それが鳥であり、猫であり、虫じゃないか。
地に足をつけるとは、このことを言うのではないか。
土に聞くまでもない。僕が土になったのだから――。

有明海を望み、雲仙岳を見晴らし、故郷の河内につながる熊本の地で、師匠ヒダカさんの背中を見ながら畑を始めた。
日々畑に足を運び、成長する野菜たちと向き合うこと。
それは生まれてこのかた、土から遠く離されていたことに気づき、生命を取り戻していく過程そのものだった。

作ること、変化することをめぐる冒険。
作家、建築家、絵描き、音楽家などの多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される坂口恭平は、
自身の双極性障害(躁鬱病)体験から取り組む「いのっちの電話」相談員としても知られる。
ニューヨークタイムズ一面にインタビューが掲載されるなど、
その多岐にわたる活動が海外からも注目を集めている作家が、
「土になる」ことや近隣との交流、猫との触れ合いを通して、生きることを究めてゆく――。

『0円ハウス』(河出文庫)、『独立国家のつくり方』(講談社現代新書)、熊日出版文化賞受賞の『幻年時代』(幻冬舎文庫)に連なる著者の到達点。
ヘンリー・ソロー『森の生活』、現代版誕生!!

土になった坂口恭平の目玉を借りて、
僕らは日頃見えないものを目の当たりにするのだ
――土井善晴(料理研究家)

装画・口絵(16ページ) 坂口恭平

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 1978年熊本生まれ、坂口恭平さん、2011.3の原発事故で東京から熊本に移住。ホームレス取材の著書などでお馴染みです。作家、建築家、絵描き、音楽家、いのちの電話相談員など様々な肩書をお持ちです。衣食住の自給自足が目標でしょうか! 「土になる」、2021.9発行、270頁。畑日記の形式の中でご本人の生き方、生き様が丁寧に描かれています。夏野菜づくり、3ヶ月間、1日も休まず畑に。そして、畑で、土と植物と野良猫ならぬ畑猫のノラジョーンズ一家と言葉を交わされています。植物はあきらめない。土の中は死んでいない。

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2023年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

土に触れ、土になり、土と共に。安定と不安定の紙一重。心の健康。時々読んでいて息苦しい気がするのは何故だろう。

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2025年09月10日

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