【感想・ネタバレ】生き残る会社をつくる 「守り」の経営のレビュー

あらすじ

会社を潰さない社長が
最も大切にしていること

『戦わない経営』『社長の仕事』など、経営者から絶大の支持を集めてベストセラーとなり、多くのファンを持つ著者の待望の新刊!


会社を守るために必要なこと

本文でも詳細しますが、守りが弱くなってしまう原因の一つは、一つ目の原因である「経営を知らない」ことに起因しています。
攻めは一点突破でも可能ですが、守りは違います。守りは全方位的であり、全体を把握できていないとできません。ですから、経営を知っていないとできないのです。経営には、どんな部分があって、それらがどのように機能的につながっているのかという「経
営の要素と構造」がわかっていないと「どの部分が弱点になっているか?」「どの部分が危険な状態か?」がわからないということです。そして「守りの重要性」に気づく前に、会社がダメになっていってしまいます。
このようにして「守りの重要性」は知られないままになり、その重要性に気づき、実践して成功し続けている少数の会社だけの専売特許のような状態になっています。
この状況は不幸ですが、逆に考えると、守りを意識して少しずつでも実践していくだけで、守りを意識していない多くの会社と比較すると「格段に生存確率が上がる」とも言えます。
会社は「関わる人を幸せにする仕組み」です。そんな存在である会社が簡単になくなり、経営をしている多くの社長が舞台から去っていっていることは、社会にとって大きな損失です。
それを防ぐためには、経営者に「守り」の視点が必要です。
会社を経営するときに厳然と存在するリスクを認めて「会社の守備力」を上げていく
べきです。しかし、多くの経営者には「守り」の視点が不足しています。
本書の目的は「会社を守る」ことです。
一社でも多くの会社に長く継続していってもらうために、見落としがちな「守り」という観点から会社を見直し、「守り」を強化していく具体的な方法を提示することです。
さあ、守りを固めていきましょう!―「はじめに」より

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

同感です。「分子の拡大=顧客拡大、商品発売」と「分母の最小化=コスト削減、在庫削減、品質向上、、、」の両立。ただ、結局のところ後者の方が早く効果が現れて長く維持できる事がわかった(私の場合)。

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

・我々が無知によって道に迷うことはない。自分が知っていると信ずることによって迷うのだ(ルソー)
・成功を果たした過去の前提条件は変わらないと信じて、同じ方法論で成長しようとしています。前提条件が変わっているのですから、それでうまくいくはずがありません。
・会社の守備力を高める4つの分散
 顧客分散、事業分散、取引先分散、役割分散
・事業分散でトライしてもらいたいのは、<同じ顧客層で違う事業>の領域
・販売単価と頻度を違うほうへ。たとえば、今の商品が1週間に一回売れるとしたら、3か月に一回でいいので、極端なことを言うと10倍くらい高い商品をラインナップに入れておくことを考えてみましょう
・既存事業の需要が減るときに需要が増える領域を考える。それを同じ顧客層に提供できるとベスト
・72時間ルール:自分がやらないといけない、とか、やりたい、と思ったことは72時間以内に第一歩を踏み出すというルール
・「顧客の不安を取り除いていく」というのはビジネスを行う上で重要な視点であり、顧客の不安な少なくなるごとに自社の価値は上がる。湘南美容クリニックは価格を明確にすることで価値を上げた
・新規参入者が「もっとも入ってこられたら困る」ポジションを明確にしておく。それは本来、自社が目指したいポジションでもあるはずなので、未開拓になっているには理由がある
・「内製化」は自社の強みを強化してくれる可能性がある
・PLを一人当たりの平均値で見ることでパフォーマンスを見る

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2022年12月18日

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