あらすじ
猫は、獲物をつかまえるために知性が発達させたが、それと同時に、トラブルに巻き込まれてもたやすく抜け出すための重要なスキルをいくつも発達させた。
その中でも一番よく知られているのが、「ネコひねり」「猫の宙返り」、「キャットツイスト」などといろいろな名前で呼ばれてきたテクニックである。猫は高いところから落ちると、最初にどんな姿勢であっても必ず足から着地するという驚きの能力を持っているのだ。また、たった数十センチメートルの高さから落ちても、何分の一秒かで宙返りしてしっかり着地できるのだ。
「ネコひねり問題」とは、猫の空中立ち直り反射を科学的に説明する問題である。人類は大昔から、この愉快な問題に興味をそそられ、数多くの天才が、物理、光学、数学、神経科学、ロボット工学などのアプローチからその謎に迫った。ときには、ヘビやニワトリやウサギの宙返りを調べたりもした。科学者がこの問題を掘り下げれば掘り下げるぶんだけ、愛すべき猫たちの行動に隠された驚きの事実が次々と明らかになった。
本書は、猫を偏愛する物理学者グレゴリー・グバーが、「ネコひねり問題」の謎をひもといていくサイエンス読み物。この難問をめぐる科学者たちの真摯かつ愉快な研究エピソードの数々を紹介する一冊!
また、ニュートン、アインシュタイン、ハッブルなど猫に魅せられた科学者たちの猫愛も紹介する。
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Posted by ブクログ
科学エッセイとして面白いけど~1「落下するフィギュアスケート選手」1850頃マクスウェルが,落下し始めたときからすでに回転していて肢を引っ込めたりの倍s足りして慣性モーメントを変えて回転速度を変える。2「タック・アンド・ターン」1894頃マレが,前肢後肢を引っ込めて上半身・下半身の慣性モーメントを変え,逆回転を抑えながら先に上半身を遅れて下半身を回転させる。3「ベント・アンド・ツイスト」1935頃ラドマーカーとブラークが,腰を折り曲げて上半身と下半身を逆方向に回転させることでそれぞれの角運動量を打ち消し合うようにする。4「尾をプロペラのようにつかう」1895頃,ペノアが,プロペラ運動で身体を逆方向に回転。その他,ニュートンがアインシュタインが…~最近の研究については理解するのが難しいね。自由落下する物体はその姿勢を変えられない・・・でも実際には変えてるじゃん!その理屈を説明することができない。この本を読んでいてずっと思い返されていたのは幼小中の友人カズマサ君の兄ヒロフミ君がネコを東電の社宅の4階から落とした事件。何かで読んで実験したかったんだろうけどネ