【感想・ネタバレ】復刻版 少年滿洲讀本のレビュー

あらすじ

白樺派作家・長與善郎が昭和の満洲の姿をリアルに描き出した傑作。
満州国建国から6年後の昭和13年(1938年)に刊行されたベストセラー『少年満洲読本』が甦る(復刻版)。

父親が夏休みに2人の息子を連れて満洲へと旅行するという設定で、
満洲の基本的知識や満洲各地の実情、子供たちの驚きと感想とともに、当時の満洲の姿がリアルに描かれている。
当時のデータや写真も満載。
解説は、四方田犬彦氏(比較文化・映画研究)

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Posted by ブクログ

日中戦争下の1938年に刊行された少年向け満洲紀行。父親が出張ついでに、長男・次男と満洲在住の姪(その名も満洲子)を連れて全土を旅行する設定である。「青銅の基督」の作者がこういうものを書くようになっていたとは知らなかった。

「満洲」の風俗や産業を分かりやすく伝えると同時に、当時の日本が他のアジア地域をどう見ていたのか(少なくとも、どう見ることが模範的とされたのか)をまざまざと描いた1冊である。

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2020年08月29日

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