あらすじ
社会の変化のスピードは速くなり、一生懸命働いてさえいれば食べていける時代は終わりました。求められるのは自分自身の判断でお金と上手く付き合っていくこと。そのための「基本のキ」を教えてあげることこそ、親が子供に対してできる最高の贈り物です。普段のくらしの中で率直にお金の話をすれば、子供も自然と知識が身につくもの。学校では教えてもらえないお金の「常識」について、本書を参考に子供とたくさん話をして下さい。
目 次
1 「稼ぐ力」は「選ぶ力」
――親の「常識」は捨てる。子供の「やりたいこと」を受け入れよう
2 「倫理観」は子供を守る武器
――見返りの期待なしの「プレゼント」は存在しない
3 お金の価値を理解できている?
――稼ぐ「大変さ」は、教えないとわからないまま
4 お金で敵をつくらない「知恵」
――「思いやり」は経験から身につく。独り勝ちでは楽しくない
5 生き残れるかは「備え」で決まる
――「備える」習慣を身につけさせるために
6 「比べない力」こそ無敵
――努力を褒めて、自分に自信が持てる子供に
7 「信用」「信頼」は大きな財産
――日頃の行動だけが「信頼」を生み出せる
8 こんなに怖い「借金」のトリック
――学校では教えてくれない「常識」
9 避けては通れない「投資」教育
――必要なのはノウハウではない。「仕組み」と「リスク」の理解こそ必須
10 「価値観」激変の時代を生きる
――子供を伸ばすヒントがここにある
11 見えないお金と上手く付き合う
――キャッシュレス時代の落とし穴をチェック
12 幸せな人生に必要な「感謝」の気持ち
――お金は「手段」。幸せを感じ取れる子供に育てるには?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お金の価値観よりも育児法中心
"親子で価値観が同じということは、子どもが親に合わせてるということでしょう
「お金の価値観を歪めるのは親」ってことが言いたいのだろうな。
短期投資(ギャンブル)する今世代多すぎる。"
読みやすい。無条件で物・金を子に与えるデメリットをわかりやすく解説。
Posted by ブクログ
お金を使って学べることは経済的なことだけではなく、人間関係、信頼の構築やリスクの取り方など多岐に渡ることを理解できた本であった。
最近ではキャッシュレス化が進み、お金が目に見えなくなってきている。しかし、そのような社会が主流になったとしても子供にお金の価値をわかってもらうためには現金の存在は欠かせないと思った。
Posted by ブクログ
実用的なお金の使い方というより、お金を含めた人生観について論じられていた。
✏満足することを知っている人間は本当に豊かな人で、努力を続けている人は、それだけで目的を果たしている。
つまり、満足しながら、それでも努力を惜しまない人は、本当の幸せを掴める。
✏いけないのは比較して他人より評価が低いことではなく、その中で劣等感を感じ、諦め、やる気をなくして、自分が無意味な人間のように感じて深く傷つくことである。
✏他人を羨まず、妬まず、どんな時も安心して前へ進むことができるという揺るぎなさがあれば、その自信は自己肯定につながり、自己肯定のできる子どもは、現実から逃避することなく現実の自分を見て、そこに幸せを見出していける。
✏「信用」は過去の実績への評価。「信頼」は未来の行動に対しての期待。
多くの場合、相手との間に「信用」が生まれ、その先に「信頼」が芽生える。
✏交友しなくてはいけない理由がないにも関わらず、信頼できる関係を築けることは、幸福な人間関係を手に入れることだ。