あらすじ
著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に配信されるようになった。著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
各種クラウドサービスを利用する上で
利用国によってサービス内容に制限があることをきっかけに読んでみた。
各事件の判例を中心に著作権の運用や変化がまとめられているが、
判例内容についてなのか、筆者の考えなのか分かりにくい点もある。
プログラム、レコード、放送、通信と様々な舞台で著作権は争われているが、
国家国境をまたぐこともあり、絶対的な解はなく、
実態への対処を繰り返すしか無いという印象である。
15年前の書籍であるものの、本書でもデジタル化やインターネットについて触れられているが。
近年においては更なるインフラの発展、コンピュータの一般化によって
当時想定できなかったような問題も孕んできているだろう。
冒頭に述べたクラウドサービスについては、
個人向けのデジタル再配信が、個人の責任(権利)となるのか事業者の責任(権利)となるのかという問題である。
いくつか判例も上がってきているが、こういった問題は避けるのではなく
争ってでも解決することが何よりの発展だと思われる。
著作権は一面だけで語ることはできない、歴史を学ぶのに良い足がかりとなった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。
著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に自動的に配信されるようになった。
著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。
一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。
本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。
[ 目次 ]
1 著作権とはなにか
2 ディジタル信号になった著作物
3 非芸術的作品の著作権
4 著作者になった機械
5 国境を越える著作物
6 仮想化する著作権料
7 脱著作権論
8 二十一世紀の著作権
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]