【感想・ネタバレ】サイバースペースの著作権 知的財産は守れるのかのレビュー

あらすじ

著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に配信されるようになった。著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

各種クラウドサービスを利用する上で
利用国によってサービス内容に制限があることをきっかけに読んでみた。

各事件の判例を中心に著作権の運用や変化がまとめられているが、
判例内容についてなのか、筆者の考えなのか分かりにくい点もある。

プログラム、レコード、放送、通信と様々な舞台で著作権は争われているが、
国家国境をまたぐこともあり、絶対的な解はなく、
実態への対処を繰り返すしか無いという印象である。

15年前の書籍であるものの、本書でもデジタル化やインターネットについて触れられているが。
近年においては更なるインフラの発展、コンピュータの一般化によって
当時想定できなかったような問題も孕んできているだろう。

冒頭に述べたクラウドサービスについては、
個人向けのデジタル再配信が、個人の責任(権利)となるのか事業者の責任(権利)となるのかという問題である。
いくつか判例も上がってきているが、こういった問題は避けるのではなく
争ってでも解決することが何よりの発展だと思われる。

著作権は一面だけで語ることはできない、歴史を学ぶのに良い足がかりとなった。

0
2011年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。
著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に自動的に配信されるようになった。
著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。
一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。
本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。

[ 目次 ]
1 著作権とはなにか
2 ディジタル信号になった著作物
3 非芸術的作品の著作権
4 著作者になった機械
5 国境を越える著作物
6 仮想化する著作権料
7 脱著作権論
8 二十一世紀の著作権

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0
2011年03月30日

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