あらすじ
はるか昔から現在に至るまで、大学というものは放っておけばいくらでも転落の道を辿る危険性をもっていた。どういう時に大学は愚者の楽園と化すのか、愚者の楽園を克服するためにどんな努力が払われ、ある試みが成功し、ある試みが失敗に終ったのはなぜなのか。さまざまな大学のキャンパスを訪れ、時空を超えて繰返し起る悲劇の主人公たちと対話を重ねながら、現代の大学のあり方を問う。
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Posted by ブクログ
昔は貴族・上流階級のための学校であった。また、そもそも勉強というものが、労働の代わりという意味をもっていたことは、現代ではあまり意識されないものの、教える側も教わる側も意識しなければならないことと再認識した。
また復唱の効用として、一定の既に確定した知識を習得するためには、この「復唱」は極めて大きな効果があるという。これもちょうど、子が取り組んでいる公文の問題文で「音読」を必ず義務付けていることも思いだした。
本書は、同著者のドイツの大学・アメリカの大学より前に著された新書であり、古今東西の大学に「タイムマシーンで訪れて」いる。臨場感溢れる内容と読みやすさは、著者の一連の著作に共通している。