あらすじ
その日、大学入学のため上京したパソコン・マニアの六郷四郎は、憧れの街・秋葉原に向かった。だが彼が、足を街に踏み入れた瞬間、店で万引き扱い、さらにヤクザに睨まれた。パニックに陥った四郎は、思わず逃げ出した! その瞬間、すべての歯車が狂い始めた。爆破予告、銃撃戦、警視庁とマフィア、中近東のスパイたちまでが入り乱れ、暴走する電気の街・アキハバラ! パニック・アクション小説の傑作。
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Posted by ブクログ
田舎から上京した大学生の青年がかねてから憧れていた秋葉原で次々と巻き込まれるトラブルでストーリーは進んでいきます。ただ、少年の視点だけではなく、外国のスパイ、日本のヤクザ、女子大生、電気機器の店員、ハッカー、秋葉原にすむ老人、いろんな人の視点から1つの出来事が書かれています。その1つの出来事は、スリルな感じで最初はともかく途中から読むのに夢中になってしまう小説です。
Posted by ブクログ
前半はトラブルの連鎖に巻き込まれるドタバタだが、後半は一転木下圭介アワー的なヒューマニズム溢れる展開。余りの変化に違和感を感じる。さすがに読ませる筆力は高いので、暇つぶしにはよいかも。
Posted by ブクログ
カテゴリとしては碓氷刑事シリーズ。
ですが、大活躍を期待するとけっこうな肩透かしを食らいます(爆)。
簡単に言うとボタンの掛け違いから起こったパニックもの。
とはいえ単に機嫌が悪いからって、気にくわない奴に万引の嫌疑をかけたり
自分の命令に従わなかったからといって、無駄に追い掛け回したり
見た目がオタクだからといって、否定してるのにストーカー呼ばわりを辞めなかったり
揃いも揃って自分勝手な奴ばっかりで前半は正直ちょっとうんざり(爆)。
爆弾騒ぎ後の銃撃戦辺りからそれぞれに少しずつ変化が現れるんだけど
キャラによってはその改心の仕方が若干不自然な感じが拭えなかったかな。
あそこで心を入れ替えないと話が動かないってのは判るんだけど。
最初から最後までかっこよかったのは源さんとハッカーのシンだけ(笑)。
碓氷さんはどっちかというと『エチュード』の方の印象に近かったです。
『触発』の話もちょっと出てきましたが。
碓氷さん登場後、事件が収束に向かうまでの後半部分は
スピード感たっぷりで一気に読めました。
これはねぇだろ、と盛大に突っ込みながら読むのが楽しいと思います(笑)。