あらすじ
「死なないで、死なないで……。今日は、大勢の子どもが自殺してしまう日なの」――病室の窓の外に向かってつぶやいた母。「彼女はいったい何を語りたかったのだろう」――遺された娘は、その想いを知るために対話を始める。樹木希林が遺した言葉と、内田也哉子が紡いだ言葉から浮かび上がる「ままならない人生を生きる意味」とは。いま、生きづらさを感じるすべての人に贈る「命」の物語。
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Posted by ブクログ
印象に残ったフレーズ(引用)
難の多い人生は有難い
ダイバダッタは、むかしはおしゃかさんの従兄弟かなんかで、同じように手をあわせていたんだけど、おしゃかさんの方が先に悟りを開いたのを憎たらしいとおもって、邪魔ばかりしてた。ちょっとでかけてるあいだにお弟子さんをつれていっちゃったり、お釈迦さんの名声があがるごとに命を狙ったりね。
おしゃかさんはそのダイバダッタに対して、ダイバダッタは前世で自分の師匠だった、今世ではじぶんがさとりをえるために同じ場所にうまれてさまざまな難を与えてくれているのだ、と悟るわけです。
自分に対して災いを起こし、不本意なことをやってくれるにんげんを、逆に私にとっての「師」であるという気持ちで受け取るのだと。
誰かと自分を比べるような、はしたないことはダメといってました
はしたないと普通に言える昔の人の環境
お釈迦さんがね、人間として生まれてくることは極めてまれなことだって。だったらね生き続けなきゃもったいないじゃない。
誰かがなんか言ってもそれは違うわよっていうのはまずないです。まずは、あ、そうなのと受け入れる。
だから9月1日に「嫌だな」と思ったら、自殺するよりはもうちょっと待って、世の中をみててほしいのね。必要のない人なんていないんだから。
余談ですけどね、宗教とは関係なく、これからrの世の中は、目に見えるものしか信じないか、目に見えないもののも受け入れるかで、ずいぶん歩いていく道がちがってくると思うんですね。
自殺なんていうのは、いきようとする肉体の細胞を無理やりシャットアウトするわけだから、自分の肉体ではあるんだけど、細胞の気持ちと相反しているわけです。
死ぬ理由が、病気でもない、事故でもない。社会に、あるいは自分の中に、こうでなければならないというなにかがあるために、その葛藤の末に死を選んでしまっている子供がいる
不登校の子との対談
シューレ(不登校の子が集う場所)に行った初日、なまえとか、どいう言うところで育ったとか、どんな問題を抱えているのとか、ある意味「情報」がわきに置かれていて、魂同士で交流できていた。
何かを一緒にやっているうちにその人のいいところや考え方が見えてくる理想的な集交流だったという話
トンネルにいるときの時間を「発酵させる時間」と考える
親が感じる時間を取り戻すことが大事
30秒でもいいから自分が感じるための時間にして大切にする
「今日は満月できれいだな」とか
「なんで学校行かないの?」とそういう会話はせずに、まずは親が感じる時間を取り戻すことが大切
違ってもいい はずれてもいいという