【感想・ネタバレ】フロイト、性と愛について語るのレビュー

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Posted by ブクログ

 フロイトについては、文学、思想、哲学等様々な分野でいろいろに取り上げられ論じられてきたので、何となく分かっているような気になってしまっていた。

 本書に収められている各論文によって、リビドー、エディプスコンプレックス、倒錯といった概念の意義やそれらを用いた分析について、フロイト自身の論述で理解できるのが、何と言っても収穫であった。
 「『文化的な』性道徳と現代人の神経質症」では、性愛に対する西洋社会の抑圧的性格を批判する文明論にまで至っており、フロイト理論の射程の広さを実感できた。

 ドイツ原文は読んだことはなく分からないが、訳文は相当平易にしているようで、大変読みやすかった。

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2021年07月18日

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