あらすじ
恐竜学者って、毎日何をして過ごしているの? 研究はどうやって生まれて、完成するの? 恐竜学者を目指して北の大地に旅立ち、大学院ではカナダに留学。恐竜の謎を追い求めモンゴル、中国、アメリカ、ウズベキスタンへ。世界経済の荒波にも、「あきらめなさい」の一言にも負けず、恐竜の生き生きとした行動・生態を解き明かすべく奮闘し続けた日々を、ユーモアを交えて語る。丸くて硬くて面白い、卵化石研究の世界へようこそ!
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Posted by ブクログ
タイトル通り、現役バリバリの恐竜学者である著者が自身の研究領域について、その魅力を伝えようとしている本。
恐竜学者といっても、専門は恐竜の「卵」の化石の専門だそうで、ニッチなんだそうです。
恐竜の卵の研究!??と思いきや、結構中身はサイエンスって感じで、古生物を研究するのに、現在、生存している生き物と比較し、それらの元データから統計学を駆使して、新しい知見を得る、論文で発表する、というスタイルに感心しました。
思ったのは、どんな研究領域でも何か説得力のある論理を展開するためには、データサイエンスの知識が必要なんだな、と。
研究が好き好きでしょうがない、という感じが文体から伝わってきて、仕事というか研究そのものを楽しんで、今後も驀進していただきたいと思いながら閉じました。