あらすじ
「千日後にはどうか、この屋敷を出ると約束していただけませんか?」
元聖女であることをルルザに見抜かれてしまったフィーネ。言葉を失う彼女に対して、ルルザは、長年抱えていた聖職者への思いの丈を打ち明けるが――。
破門された元大聖女×無愛想な年下辺境伯の、1000日限りの偽り婚。
後輩聖女・キリアの策略により「大聖女」の称号を剥奪されてしまったフィーネ。
突然持ち上がった婚約話に戸惑うも、相手である当主・ガーロウから「千日後に離縁したい」と告げられてしまい…。
聖書の教えと自身の信念を胸に、どんな状況でも他人に優しく接するフィーネの強さとひたむきさには、思わず心を打たれます。一方で、彼女を妬む者がいるのも人間の性とはいえ、あまりに理不尽な仕打ちを受ける彼女の姿には、歯がゆさが募ります。また、婚約初日に離縁を申し出たガーロウも、冷酷な当主かと思いきや、立場ゆえの苦悩を抱える一面が見えてきます。彼の何事にも真摯に向き合う彼を見ていると、「フィーネの優しさに気づいてほしい!」と願わずにはいられません。
果たして千日後、二人の婚約の行方は――? 最後まで目が離せません!
感情タグBEST3
どうやらルルザはフィーネの人となりをわかってきてくれたよう。それでも千日後には出ていってほしいと頼んでくるのは、やはり相当な事があるのでしょうね。敵対する国同士、難しいところがあるのでしょう。でも、争いの時にもしかしてフィーネに会ってる?そんな事を予感させる描写がありましたね。続きが気になります。
泣いてしまった
どこまでもどこまでも心がキレイなヒロイン。弱くもなく嘆くこともなく、復讐を考えることもなく、ただただみんなが楽しく幸せに生きることを願う。早く報われて欲しい。