直木三十五のレビュー一覧

  • 南国太平記 上

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    益満 P542~543
    斉彬 P544~546

    ページいっぱいに、一気に書かれていた。
    セリフが熱い。気迫が伝わる。気持ちが溢れている。

    「下」を読むのは今からだけど、多分、この数ページの二人の会話が、この本の主題な気がするくらい、意味深い会話でした。

    理解してくれる人が一人でもいる。
    そのことの確かさは勇気を与えてくれる。
    ただ、それは時代がうねる瞬間は、悲哀も生む。

    生きるというのは、とても簡単で、ただただ難しい、ですね。

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    2020年05月04日
  • 南国太平記 上

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    全く飽きさせない展開も見事なら人物造形も見事。ことに、架空の人物である、すりの庄吉、講釈師の南玉、常磐津の師匠富士春の個性は際立っています。彼らの活躍は時に単調になりそうな物語のリズムを心地よく乱し、正に直木賞ものです。

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    2025年03月09日
  • 南国太平記 上

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    ネタバレ

    幕末の薩摩藩「お由羅騒動」を題材とした作品。仙波一家をはじめとする「軽輩の者」たちが主人公である群像劇です。みんなよく知ってる歴史上の人物の名前もチラッと出るよ!
    わたしは大河の「篤姫」を履修済みで、史実におけるだいたいの流れを知った上で読んでるけど、黒船来航前後(12代将軍あたり)の薩摩藩に関する知識がゼロの人が読んでも、それはそれで楽しめそうかな。作中で説明はちゃんとされてます。
    チャンバラ物に詳しくないためチャンバラシーンではなかなか頭が追いつかない部分もありましたが、続きが気になりすぎる〜!!と知らないうちにぐいぐい引き込まれて、これは流行作にもなるわ…と納得。平成生まれで令和に生きる

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    2025年01月23日
  • 仇討二十一話

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    さほど堅苦しくはありませんでした。
    なぜか頭のほうには
    かの有名な作家の小話が出ていますし、
    とてもご親切なことに仇討の表までついています。

    実のことを言えば侍ばかりが
    仇討を行っていたわけではないのです。
    農民もいますし、証人も…
    理由もまたさまざまでありまして。

    二十一話中には
    もちろんあの有名な討ち入りもあります。
    と、言うか文中では結構
    探すのを苦労していたのですね。
    あっけなく殺されてしまったかと思ったいたのですが…

    他には間男に妻を取られた男の
    復讐の仇討等
    中々すごいのもあります。
    何か惹かれるんですよね。

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    2012年05月17日