ジョージ・アカロフのレビュー一覧
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(いま流行りの)行動経済学の本です。ところで、書名にもなっているアニマルスピリットとは、安心、公平さ、腐敗、貨幣錯覚、物語だそうです。で、こういったアニマルスピリットが、時として、人を(経済)非合理的に振舞わせることになる源泉になるのです。
で、コンキチがこの本を読んで最も印象に残ったアニマルスピ...続きを読むPosted by ブクログ -
アニマルスピリットの存在がケインズ経済学の中に触れられていたということに驚きました。経済を理解することは、人の本性・アニマルスピリットの影響を理解することでもあると。その5つの視点は、安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、そして物語。私は特に、安心に取りつかれる人間の心理と、貨幣錯覚、そして人生の物語...続きを読むPosted by ブクログ
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人々は一般的な経済学が想定しているように完全に合理的な行動をするわけではない。アニマルスピリットによって突き動かされているのだ。Posted by ブクログ
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マクロ経済上の問題を考える時になぜ、人々が経済的なイベントを発生させる行動をとったのかを考えるうえで役に立つ。Posted by ブクログ
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経済の仕組みと、それを管理して繁栄する方法を理解するには、人々の考え方や感情を律する思考パターン、つまりアニマルスピリットに注目しなければならない。アニマルスピリットとは、経済の中の不穏で首尾一貫しない要素をさしている。それには下記の5つの側面がある。
1.理論の礎となるのは安心であり、安心と経済...続きを読むPosted by ブクログ -
いわゆる経済学と思っていたやつからの変化が多角的に理解できた気がする。明日からの新聞ニュースの見方が変わるかも。最近の政策をイメージしながら読んだ。
P14,33,45,49,103,141,171,186,190,239,263Posted by ブクログ -
アニマルスピリットの重要性に関して、非常に説得力がある。
マクロ経済学に行動経済学を加えたモデルを提供してくれると思いきや、具体的な施策やモデルについては触れていなかった点が残念。
マクロ経済学の不完全さを語っているので、マクロ経済学を知る上でも参考になる。Posted by ブクログ -
アニマルスピリットとは 安心、公正、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語
合理的 非合理的
経済的 ? ?
非経済的 ? ?
既存の経済学…?の状況でしか使えない
アニマルスピリット…???の状況で使える
既存の経済学が適応できる標準化された世界(合理的、経済的)はとても狭い
我々...続きを読むPosted by ブクログ -
「貨幣錯覚」について改めて考えるにはうってつけの啓蒙書。
ミクロ経済学寄りな行動経済学をよみたい方にはおすすめできないけれど,マクロ経済学のミクロ的基礎付け的な方面の行動経済学に興味ある方には,興味深い書物ではないでしょうか。Posted by ブクログ -
タイトルでもある「アニマルスピリット」という言葉は、書中に何度も出てくるが、訳者によればケインズの「一般理論」において出てくる言葉であるという。元々の邦訳では「血気」と訳されていたようであるが、本書においては、経済的合理性だけで行動することができない人間の意味で使われているため、言葉の持つ印象と乖離...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルがわかりやすくてよい。
行動経済学の核となっている要素を一言で言い表している。
旧来の経済学が合理的な人間を想定して組み立てられているのに対し、現実にはアニマルスピリットを考慮せずには成立しないと言うこと。
安心、公平さ、腐敗と配信、貨幣錯覚、物語。
個人的には、なかでも公平さに関心を寄...続きを読むPosted by ブクログ -
ケインズ理論とヒックスの乗数効果
安心乗数=安心感の変化がパニックを引き起こす
衡平理論
貨幣錯覚=名目金額の影響を受けること
パニックは理性の外にある
効率賃金理論=需要と供給で決まる賃金より実際の賃金は高い=やる気を引き出すため。サボらないように。
貯蓄率は国ごとに違う。国富とは無関係。...続きを読むPosted by ブクログ -
過去の世界的な恐慌、日本の失われた20年、昨今の金融危機、
これらは伝統的な経済学の理論では説明できない。
なぜなら、伝統的な経済学は人間が合理的、つまり、
インフレを加味した実質価値で判断でき、統計や確率の計算を間違えず、
自制心があって貯金もできる、そんな前提に立っているが、
人は実際には感情が...続きを読むPosted by ブクログ -
行動経済学でマクロ経済現象を解き明かそうとするのは面白いが、アニマルスピリットのフレームワークである「安心、公平、腐敗・背信、貨幣錯覚、物語」はもうちょっときっちりと固めて欲しかった。第2部の各論は面白い。Posted by ブクログ
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山形浩生訳ってことで読もうとしたけれど挫折。
時に動物的な野心や衝動は、社会を好まざる方向へ傾けるけど
そのスピリットがないと社会は進まないってことです。
真面目に働く人々は社会を回すことはできるけれど、社会を
進めることはできず、アンビシャスな人は社会を進めることは
できるけれど、社会を回...続きを読むPosted by ブクログ -
p77「根源的なプロットはたった20種類しかないー探求、冒険、追跡、救出、脱出、復讐、謎、競争、負け犬、誘惑、変身、変化、成熟、愛、禁断の愛、犠牲、発見、過剰の幸福、上昇、下降」
アニマルスピリットの要因を、安心、公平性、腐敗、錯覚、物語の5つに分類している。
バブルの解説と同時に、有名経済学者の...続きを読むPosted by ブクログ -
行動経済学の紹介の常として、合理的経済人を前提とした今までの経済学では不十分、という書き方をする。それは確かにそうだけど、それは今までの経済学が間違っている、ということじゃない。
合理的経済人を仮定した経済学はどんどん発展しているし、たくさんの経済事象を説明できる。政策立案や制度設計の役にも立って...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の2人はともにアメリカ経済界の重鎮で、
Robert J. Shiller はアメリカ株式市場のバブルを10年前から指摘し、
George A. Akerlof は『情報の経済学』の始祖であり、
レモン市場理論と限定合理性の理論を説き、
2人ともこれまでとは違う経済理論の可能性を開拓し...続きを読むPosted by ブクログ -
人々が経済合理的に活動するという前提で構築されたマクロ経済理論に対する批判の書で、リーマンショックを含めた経済危機を説明するものとして世間でも高く評価されています。
読む前までは、「アニマルスピリッツが必要」ということを、勝手に非合理的だが冒険的な投資行動が経済には必要だということを言うのかと思...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルでもある「アニマルスピリット」という言葉は、書中に何度も出てくるが、訳者によればケインズの「一般理論」において出てくる言葉であるという。元々の邦訳では「血気」と訳されていたようであるが、本書においては、経済的合理性だけで行動することができない人間の意味で使われているため、言葉の持つ印象と乖離...続きを読むPosted by ブクログ