城所岩生のレビュー一覧

  • 国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか

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    実はWinnyが世界を一変させていた未来があったとは。日本の著作権法は厳しいと聞いていましたが、やり過ぎ感は感じましたね。著者が主張するフェアユース規定の導入、事件関係者でなくても関連書類を提出できるアミカスブリーフ制度の導入が待たれます。著作権周りの改善で冷めてしまったたクールジャパン戦略の復活、文化GDP向上などにつながる世界の実現なら楽しそうですね

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    2025年11月22日
  • 国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか

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    壇弁護士の話を聞く機会があったのをきっかけにWinny事件の追証みたいなつもりで読んでみたが、当初の目的とは違う意味で得られるものが多かった。
    日本版フェアユースについてはこれまで多くの書籍で取り上げられていたが、本書がその背景や問題点、必要性を最もわかりやすく解説してくれている気がする。日米の司法の根本的な違い、英国のエクイティ法理など、様々なことの理解が深まった。

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    2024年06月01日
  • 国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか

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    最近映画化されたWinny事件を題材として、日本の著作権の現状について論じている本。

    日本はこの30年間1人当たりの平均GDPが一人負けの状態だが、それには様々な要因がある。日本人の性質(面倒くさがり=変えることに消極的、足を引っ張る、ヒラ目キョロ目)、政治家の劣化、メディアのレベルの低さ、などが挙げられるが、それ以外にも著作権という法律(ルール)に根本的な欠陥があったことが、この本を読んで理解できた。そりゃ、メガベンチャーなど生まれないわ。

    日本の司法の酷さについては知っていた。
    今だに人質司法で不当な長期勾留をしている国だ。警察取り調べの際の弁護士立会いも認められていない。証拠より自白

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    2023年06月29日
  • 著作権法がソーシャルメディアを殺す

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    ソーシャル化する世界そのものの不可逆性の中から見たとき、現状の著作権の議論はこう整理される。というとても良くまとまった1冊でした。

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    2014年02月23日
  • JASRACと著作権、これでいいのか 強硬路線に100万人が異議

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    フェアユースと言う言葉は初めて知った
    日本が著作権保護先進国と言うのも意外
    ウィニー開発者が逮捕された時ウィニーは完全に悪者扱いされているように覚えているがそのルールを決めるのはお上である以上何とでも解釈ができる である以上 立法はいつでも後追いで規制していく事になるため法律でガチガチに引き締めすぎる事が良くない傾向をもたらす事はウィニーの一件の裏を少し知ると火を見るより明らかかなと

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    2022年03月14日
  • 著作権法がソーシャルメディアを殺す

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    日本の著作権と著作権関係の判例は、権利者保護に偏りすぎていて、ソーシャルメディアやインターネットビジネスの発展を妨げている。中国や韓国では自前の検索サービスが上位をとっているのに、日本では日本製の検索サービスは未だに機能していない。

    これまで採用していたような個別の権利制限規定の導入という方式では、技術やビジネス方式の発展にいつまでも追いつけない。早くフェアユースないしフェアリーディング規定を導入するべきだ。TPPが締結されると、現状が孤影されて、永久に日本ではフェアユースないしフェアリーディング規定の導入が不可能になる。

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    2019年05月21日
  • JASRACと著作権、これでいいのか 強硬路線に100万人が異議

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    ネタバレ

    著作権問題は、自分自身にも関係のある事なので読んでみた。音楽教室だけでなく美容院への支払い命令の事例もある。
    そのため、知り合いの美容院は、店内のBGMとして有線放送を契約した。
    「街角から音楽が消えた」と云われているが、JACRACとの問題が合ったからだと知った。
    iTunes、YOUTUBE以外にも定額制の音楽ストリーミングサービスが始まっている中、音楽の取扱いが難しくなっていくのは残念だと思う。

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    2018年05月09日