梓澤要のレビュー一覧
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ネタバレ鎌倉時代の僧・明恵上人と高山寺にまつわる逸話を並べた小説。上人の入寂後、他の弟子たちにせがまれて、長く上人に仕えてきた従者・イサの視点から、上人の半生の出来事―耳切り事件、天竺行きの断念、高山寺の開山から整備、承久の乱等々―を語る歴史小説の“はず”。
明恵上人という人は、達観した超能力者のようでありながら、ときに過集中で子どものような行動に走る。「現代ならADHD傾向でとても苦労するタイプだな」という印象を抱いた。
先に「歴史小説の“はず”」と書いたのは以下の2点から。
小説で語られる逸話や絵画・彫刻は、この小説を読む前から幾らか知っていたが、名僧にまつわる逸話というのは、どうにも史実かどう -
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ネタバレTさんのおすすめ。
大伴家持、おおとものやかもち、という読み方ぐらいは知っているが、
はてさてどこの誰だったか。
万葉集を編纂した歌人らしく。
歌、特に恋の歌を中心に物語が紡がれる。
任官先の越中の女に夢中になった男。
京の妻が乗り込んできたが、
女の方は本気だったのか、気紛れだったのか。
通ってくるのが面倒になったから別れてくれと夫に言われた妻は、
一旦分かった、と言いながら、
結局、任官先についていくと言い出す。
和歌は全く分からないが、お話としてはまあ面白かった。
ただ、短編どうしの時系列が前後するので、
もともと大伴家持やその時代の知識がない自分としては、
歴史の流れについてい -
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稀代の仏師運慶の生涯を描く時代小説。
醜い顔に生まれついた彼は、美しさに焦がれた。父の康慶に連れられ、玉眼を見た長岳寺。そして初めて己ひとりの手で仕上げた円成寺の大日如来を皮切りに、彼の仏師としての人生が始まる。
彼を通りすぎる数々の女性、源氏と平氏の争い、朝廷と源氏の駆け引きの渦の中で彼は、奈良仏師の集団を一流に引き上げて行く。
運慶の描かれ方に好みが分かれるかな、と思います。
仕事一途な男…それは反対に仕事だけを見つめ続け伴侶や子どもを置き去りにして行く男、というステレオタイプの男性像が投影されているなと感じました。
しかし、数少ない史料や現存する仏像などから運慶の生涯の物語を組み立て -
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本日始まる大河ドラマに間に合った!というのは、どうでもういいが
この本は少ない直虎の史実に、歴史的事実を組み合わせて、
小説というより歴史をたどるような感じだったので、
そこを、どうドラマ化してあるのか、「大河」が興味深い。
つまり、枠組みは理解したので、フィクション仕立てがカギ。
という話も私事で、どうでもいいか。
時代がどうあれ
長年生きてきて思うのは「自分は自分であること」ほど難しいものはないということ。
甘えているわけではないが、自信がぐらつくことの多さ。
ことの決断、実行、対処。
すんなり出来たためしがないこと。
これでよかったかの、反省・後悔、多々。
ただ、事実が厳