内山融のレビュー一覧
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EBPMの基礎と実例を学ぶことができる。
基礎部分については丁寧に記載されておりよく理解できた。一方でデータ分析手法については概要レベルで書いてあるため、しっかり学びたい場合は別の本を参照した方が良いと思った。
事例の方も国内外様々な事例があり勉強になったが、文章のクオリティがイマイチで結構読みづらいため、なんとなくどんなことをやっているのかサラッと読むくらいにとどめた方が良いと思った。オムニバス本なので、しっかりとした日本語を書いてある章と、そうではない章のムラが激しい印象だった。
いずれにしても、EBPMを最初に学びたい方向けな本だと思った。 -
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小泉政権の分析と総括を試みる書。
小泉元首相を「パトスの首相」、「強い首相」という二つの側面から捉え、小泉元首相の政治手法や彼が進めた構造改革の特徴を分析している。
小泉元首相の「強さ」の源泉として、制度的要素と個人的要素の両方があったと主張している。同感である。
筆者は、内政の構造改革については、その戦略性を高く評価しているが、外交については、戦略性に乏しかったと指摘している。
「パトスの首相」である小泉元首相は、政治家に求められる「責任倫理」ではなく、「心情倫理」に依拠していたとも指摘されている。
直近の人物、出来事が対象にも関わらず、本書の分析はなかなか深みのあるものであ -
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現・東京大学大学院総合文化研究科准教授の内山融による小泉純一郎政権の概説と分析。
【構成】
第1章 小泉純一郎の政治運営
1 ポピュリスト的手法と「パトスの首相」
2 トップダウン型政策決定と「強い首相」
3 小泉の行動様式-時間軸の短さ
第2章 内政-新自由主義的改革をめぐる攻防
1 経済財政諮問会議の機能
2 財政改革-予算編成プロセスの変化
3 道路公団の民営化-族議員との対立と妥協
4 不良債権処理と金融再生
5 医療制度改革
6 三位一体改革-補助金削減・税源移譲
7 「改革の本丸」郵政民営化
8 戦略的政策決定の条件
第3章 外交-近づく米国、遠ざかる東アジ -
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ネタバレ[ 内容 ]
21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。
靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。
一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性より情念に訴え続ける。
新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。
[ 目次 ]
第1章 小泉純一郎の政治運営(ポピュリスト的手法と「パトスの首相」 トップダウン型政策決定と「強い首相」 ほか)
第2章 内政―新自由主義的改革をめぐる攻防(経済財政諮