小泉政権 「パトスの首相」は何を変えたのか

小泉政権 「パトスの首相」は何を変えたのか

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21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性より情念に訴え続ける。新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。

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小泉政権 「パトスの首相」は何を変えたのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年06月27日

    小泉内閣の特徴と功罪を分かりやすく解説していてためになった.
    今の震災後の状況で必要とされているのはあれくらいのぶれないリーダーシップなんじゃないだろうか.

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    Posted by ブクログ 2012年02月25日

    小泉元首相の政治的人格を概説した上で、内政、外交と話を進め、
    政治史における立ち位置と利用された制度の成り立ちを解説する。
    最終的に日本社会に残されたその影響をまとめたもので、
    構成が非常にスッキリしておりわかりやすい。

    エピソードも政策の中身にページを深く割くものではなく、
    あくまで小泉元首相の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年06月29日

    小泉政権では何が行われたかの、全体の検証には非常によい本。

    題名にあるように、パトスの首相であり、そこにはロジックなものではなく、情感のみに訴えた政治手法については、やはり議論の余地があると思う。

    小泉政権全体を知るためには、おさえておく1冊。

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    Posted by ブクログ 2009年10月14日

     小泉政権の分析と総括を試みる書。

     小泉元首相を「パトスの首相」、「強い首相」という二つの側面から捉え、小泉元首相の政治手法や彼が進めた構造改革の特徴を分析している。
     小泉元首相の「強さ」の源泉として、制度的要素と個人的要素の両方があったと主張している。同感である。
     筆者は、内政の構造改革に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    小泉さんが首相を務めた、激動の五年間が書かれています。『自民党をぶっ壊す』という耳に残るフレーズから入り、『変人』とまで言われた小泉さんの政治方針や策力がわかりやすく記述されている。まだ、出て間もないから、記憶に新しいところが多く、抵抗無く読むことができた。小泉首相の改革の本丸“郵政民営化"...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月29日

    劇場政治

    トップダウン型政治決定
    時間軸の短さ
    道路公団民営化
    不良債権処理
    医療制度改革
    郵政民営化
    田中真紀子 vs 鈴木宗男
    自衛隊海外派遣
    中国韓国北朝鮮拉致

    アメリカよりの政治 国力が低下した

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    Posted by ブクログ 2012年02月01日

    小泉政権の研究。道路公団や郵政公社の民営化を果たした小泉の実行力の根源を、アクターに焦点を当てて分析。
    経済再生諮問会議という「場」の創設による、党の頭越しでの政策決定、時間軸の短さによる派閥均衡無視、そして情念(パトス)を前面に押し出す姿をメディアで活用するなど、小泉の行った手法がよくわかった。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月24日

    現・東京大学大学院総合文化研究科准教授の内山融による小泉純一郎政権の概説と分析。

    【構成】
    第1章 小泉純一郎の政治運営
     1 ポピュリスト的手法と「パトスの首相」
     2 トップダウン型政策決定と「強い首相」
     3 小泉の行動様式-時間軸の短さ
    第2章 内政-新自由主義的改革をめぐる攻防
     1 経...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年03月30日

    [ 内容 ]
    21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。
    靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。
    一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性より...続きを読む

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