水本達也のレビュー一覧

  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    [建設という難業]豊富な人口と資源を背景に、強固な政治体制の下で経済成長の道に邁進している印象が持たれることの多いインドネシア。実は多民族・多言語からなるこの「若い」国家の達成と苦難を取材した作品です。著者は、時事通信社のジャカルタ支局に勤めた経験を有する水本達也。


    「国家建設」「他民族」「イスラーム」という三本の柱を軸として、インドネシアをわかりやすくまとめた良作かと。経済というよりは政治や外交の視点が強く前面に出ていますので、もしその側面からインドネシアを知りたいと思う方にはうってつけの一冊ではないでしょうか。建国からおよそ70年を経る中で、インドネシアがダイナミックに移り変わってきたことがわかるのも本書の魅力の一つです。

    〜それぞれの民族と社会集団は中央との距離や歴史的背景、文化、取り巻く政治社会環境によって全く異なった存在となっている。しかしそれでもインドネシアに暮らす人はみな等しく「インドネシア人」でなければならない。これこそが、「多様性のなかの統一」を実現するインドネシア共和国の為政者の存在原則と苦悩だった。〜

    中東をいろいろと勉強した後にアジアに戻ってくると、いろいろと考えさせられることが多い☆5つ

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    2016年06月03日
  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    卒論、第一弾。

    大まかな歴史や問題がよくまとめられている。

    なかなかの出だしがこれでできたような、そんな気がする。

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    2009年10月07日
  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    第二次世界大戦以後、スハルト政権から以後のインドネシアの歴史をコンパクトに、しかし、専門的にも解説している。


    1950年にインドネシア共和国が誕生して以来、300の民族で構成される多民族国家として、混沌の中で国を存続させる矛盾と困難がこの国の根底。

    イスラム過激派、大統領、民族紛争、外交の違った視点からインドネシアの歴史をたどるという構成。

    複雑な状況を読み解くのに適した書になっている。

    本書の内容は、単行本にでもなろうかという多くの内容が書かれているが、新書で読めるというのは、たいへんありがたい。
    新書の分量を感じさせない内容の濃い本である。

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    2017年03月19日
  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    ネタバレ

    独立。300の民族、200の言語、宗教の違い、紛争、軍部の暴走、通貨危機、汚職、賄賂、貧困、津波、これでもかって言うくらい日本人には想像しずらい困難な状況が展開されている。その中でもASEANでの政治的な綱引きや、国連で「常任理事国」入りを本気で考えていたり、要所では国として主張すべきことを主張している。アメリカにも遠慮もしない。そのような部分は日本も見習うべきだと考える。

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    2016年02月19日
  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    第二次世界大戦後のインドネシアについて政権を軸にかなり詳細に述べられている。著者が新聞記者ということもあり、新聞記事の特集版といった印象を受ける。そのため、政治過程や関係者のあぶり出し、軍部の詳細などが調べたい方には向いていると思う。

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    2011年04月22日
  • インドネシア 多民族国家という宿命

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    講義でジャカルタの交通問題を取り扱うので、その入門としてまずは全般的なインドネシアという国を知ろうと思いたち教授の勧めで読んだ本。


    『多様性の中の統一』というキーワードをもとにインドネシアという国家が成立から綿々と受け継がれ内包している問題を垣間見ることが出来た。

    スハルトによる権威主義統治体制が表面上弾圧してきたスハルト体制以外の”多様性”がたえることなく脈々と秘密裏に醸成され、そのフタが民主化によってなくなったことで、国家としての統合性もが崩壊したことは
    皮肉ではあるが多民族国家にとって不可避の痛みであったのではないかと。


     特に『インドネシアは建国よりもその後の、”ありつづけること”のほうが難しい』という言葉には多民族国家の統治の難解さが収束されると思える。
     東ティモール、アチェの相次ぐ独立志向は民主化のもたらす功罪の両面を持ち合わせていると思え、
    『世俗国家』か『イスラム国家』かどちらを目指して推移していくのか、9.11移行高まっていたイスラムへの弾圧を含む世界情勢を含め、それに対する政府の対応をこれから注目しておっていきたい。

    また、逆説的にはなるが、多民族国家であるがこそ戦時後の混乱の統治には権威主義が浸透しやすい社会情勢だったのかと、感じた。
    これについては社会体制の類似する他国とを比較することでとりえる他の選択余地があったのか、不可避のものであったのかについて考察していきたい。




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    IMF支援の条件とその内訳

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    2009年10月04日