吉川節子のレビュー一覧
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『印象派の誕生―マネとモネ』(吉川節子、2010年、新潮新書)
本書は、「印象派」と呼ばれる画家たちの交流から作品を分析し、またマネの作品に隠された「謎」から私たちに指し占めしていることを解説している。
ぼくは印象派はもちろんのこと美術に関しては知識が浅いのだが、だからこその新しい発見があった。...続きを読むPosted by ブクログ -
印象派の誕生の歴史を解説。
マネ、モネ、セザンヌ、ルノアール、ベルト・モリゾなどのいわゆる印象派とされる画家たちが、どのようにして絵を描いてきたのか、絵に込めた秘密、「印象派」という名称のお話など、日本で大人気の印象派をざくっと知ることができました。ちなみに、最近、「画家モリゾ、マネの描いた美女」と...続きを読むPosted by ブクログ -
モネの話に比重が置かれている印象を受ける。どのような作品から影響を受けたのか、どのような作家に影響を与えたのかがわかり面白い。<草上の朝食>の手の秘密は驚いた。Posted by ブクログ
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[ 内容 ]
華も艶もある色彩、柔らかなフォルム、具体的で親しみやすい画題。
目にも心にも優しい印象派の作品だが、創作の根底にある「印象」とは何なのだろうか。
ルネサンス以来の伝統に支配されてきた西洋の美意識は、マネやモネの登場によって、決定的な変化の時を迎える。
本書では、印象派誕生に焦点をあて、...続きを読むPosted by ブクログ -
素直に「おもしろかった」というべき本だ。
印象派なんてと思いながら読み始めたら、文字通り目から鱗状態だった。途中までそんな深読みをしてもと思っていたが、絵を見ているようで、視れていなかった。マネのひねりとモネの時間の取り込みは興味深かった。Posted by ブクログ -
マネとモネを中心に、印象派の絵画の美術史上の意義について解説している本です。
第1章では、印象派の画家たちの描いた絵画の中に、「西洋の伝統」と「日本の影響」を統合した「新しい芸術」を示す静物トリロジーが見られることを説明しています。
第2章では、マネの『草上の昼食』がなぜスキャンダルになったのか...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルのとおり、印象派がどのように生まれたのかを探る一冊。いろいろと知識を得てから見ると、絵画の奥深さが感じられてもちろんよいとおもうけど、何の知識もなく見たとしても、やっぱり感動するときには感動するのだ。だから名画は名画なんだよね。本としては、多少は印象派の知識とか絵の鑑賞歴がある人じゃないと、...続きを読むPosted by ブクログ
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幅広い文献を渉猟し、印象派誕生に関わった魅力的な人々を丁寧に描いています。
全体に著者は頭で絵を観る人のようで、絵の中の人物や調度についてそれぞれの背景も含め詳述されていますが、絵の見方は人によって違うだけに読者と「本との相性」がぴったり来る場合とそうでない場合がありそうです。
特に「草上の昼食」や...続きを読むPosted by ブクログ