加藤文太郎のレビュー一覧

  • 新編 単独行

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    そろそろ100年前にもなろうという20世紀初めに、厳冬の北アルプスなどを単独で縦横無尽に駆け巡った登山家、加藤文太郎。
    もちろん通信機器などなく、装備品の質も今とは比べるべくもない当時のこと、これだけで常人には及びもつかない離れ業であり、さらに記録によると、その速度たるやまた尋常ではない。
    さしずめ現代で言うならば、UTMFやTJARで活躍するトップトレイルランナーといった具合か。

    本書は、加藤氏自身による山行の記述の他、親しい人が見た加藤氏の在りし日の姿が織り交ぜられたものだが、興味深いのは、他者が語る加藤氏のイメージと、本人が綴る文章との間に小さからぬギャップが見られること。
    特に活動期

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    2022年08月28日
  • 新編 単独行

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    単独登山者「加藤文太郎」の遺稿集

    決して 面白い本じゃないです
    でも 登山が好きな人 特に日本アルプスを登った人は 文太郎が登ったところが目に浮かんでくると思うので 面白く読めるのではないでしょうか?
    (自分は登ったことがないので まったく分かりませんでした ^_^;)

    ただ 文章が古いので 多少 読みづらいのは 否めないです ^_^;

    よほど 興味がなければ 読めないと思います
    興味がある方は ぜひ 読んでみてください ^_^

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    2019年02月05日
  • 新編 単独行

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    生まれながらの単独登山者と言われる加藤文太郎氏の遺稿集。冬期の山行記録と登山に関する所感・論考。超人的な実績の裏には、周到な準備、着実な経験の積み重ねがあることを知る。

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    2017年01月29日
  • 新編 単独行

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    大正から昭和にかけて山に魅せられた加藤文太郎氏の山への取り組みが初心者から上級者へとステップアップしていく様が描かれている。本人は人と接するのが上手い方ではなく誤解されたところもかなりある。日本アルプスを中心に冬山(一番苦労する)を単独で踏破していく。決して無理はしない。心構えは非常に参考になる。

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    2012年07月16日
  • 新編 単独行

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    『孤高の人』のイメージとは、だいぶ違っていた。

    もう少したくさんの山に登ってから、また読みたいと思う。

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    2011年09月18日
  • 新編 単独行

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    浅田次郎の小説「孤高の人」などで知られる戦前の登山家加藤文太郎による遺稿集のヤマケイ文庫による新編。意外だったのは彼が会社員であり、あくまでも休暇を利用した登山家であったこと、スキーやクライミングの技術が劣っていたこと(それ故単独行をせざるを得なかったと述べている)、偏屈でストイックな人物ではなく、むしろ遠慮がちで穏やかな人物であったこと、など。それにしてもダウンもシェラフもゴアテックスもなかった時代の冬山はどれほど苦しいものだったか。けっして上手な文章ではないが山に相対する人間の見る世界が活き活きと描かれている。

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    2011年02月13日
  • 新編 単独行

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    孤高の登山家 加藤文太郎の山行記、遺稿集。

    おそらく、山をやる方が読むと、よりリアルに内容が伝わってくるのだと思うが、あいにく私は山をやらない。

    しかし、昭和の初めに、こんなにもガッツリと山に取り組んでいた登山家がいたということは伝わってきた。

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    2023年03月20日
  • 新編 単独行

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    ネタバレ

    孤高の人や、アラインゲンガーを読んだ後だが、加藤文太郎本人の記述したものを読んでみようと読んでみた。着実にステップアップしていって冬山を短時間に巡るようになるところはまじめで研究熱心な面がよくわかる。やっぱり経験積まないとダメだな。と感じます。

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    2013年09月29日