あめのんのレビュー一覧

  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、開かずの間の少女

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    今回はシリアスなお話でした。

    裕福な子女が通う女学校が舞台。
    明治らしく華族や旧家だけでなく一代で財を成した子も通っていました。
    でも旧家じゃないからと差別されていて今でもこういうことはありそうだな、と思いました。

    しかも家のためと好きでも望んでもいない相手に嫁がなきゃいけない。
    自分にやりたいことや夢があっても「女には学問も夢もいらない。家に尽くし子を産み守ればいい」と押し付けられる。
    そこから始まる悲劇。

    悲しいと同時に「人形」を辞める決意をした人間は強いなぁ。
    その1人の愛さんの過去が判明。
    まさかでした。
    おそらくフランス語も話せなかっただろうに。

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    2017年01月21日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    明治時代の雰囲気とかファッションとかが好きで買いました。

    横浜を舞台にしてそれぞれ役者、発明家、画家を目指すも定職につかない3人の若者が活躍する話。
    ミステリー要素はそんなに深くはないのですがテンポがよくサクサク読めました。
    それに出て来るキャラクターに嫌味がないという意味で癖があってそこが楽しめる点かな。
    しかもいいとこのボンボンで跡継ぎ争いなどとは無関係な様子。

    最初はどうして寅太郎は演技力はあるみたいなのにそこまで上がり症なんだろう?って思ったら最後まで読んでようやくわかりました。
    あんな兄妹いたらそりゃそーなるわ(苦笑)

    それにしても洋菓子屋の愛さんは飄々としすぎているくらいだけ

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    2015年11月07日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    おもしろかったです。寅ちゃんのあの性格は兄姉たちが猫かわいがりした結果だろうなあwww バックが心強いから堕落者できるんだなあ( ̄▽ ̄;)

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    2015年04月07日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、開かずの間の少女

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    明治横浜れとろ奇譚シリーズ第2弾。
    今回は菓子店ルゥ・ド・アムルの女主人の愛の過去に関わる話。

    今回は水谷巡査はあまり出てこなかった。残念。
    まぁ舞台が女学校じゃ仕方ないか。

    人身売買でかどわかされる少女達が、SNSで犯罪に巻き込まれる子供達に重なる。
    ほんの好奇心と、息苦しい環境から自由になるという思いで行動したのに、こんなことになるなんて…。
    花田先生は、最初はこういう被害や不幸な結婚から守ってあげたいという気持ちから、私の言うとおりにしなさいという意識に変わっていったのだろうか。

    しきたりや昔の慣習、子女たるもの、を押し付けて、成り上がりの美都を嘲る女学校の人間たちに息苦しさと不快

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    2019年03月06日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    面白かったー。
    役者志望で演技力抜群なのにあがり症、精密画ならお手の物なのにシューリズムに拘って売れない画家、頭脳明晰なのに浪漫発明家、すごい才能の持ち主なのに何処か駄目な3人組が事件を解決する。
    面白かった、けど天空が黒幕って言うのは残念だった…。
    4人組でちぐはぐ頑張って行くのかと思ってたので。
    西さん親子は阿片中毒から抜け出したのかな。
    佐治さんも一緒にやり直して欲しいな。
    2巻も出てるらしいのでそれも読みたい

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    2016年04月10日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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     役者、絵師、学者と非常にその時代における華やかな(?)職業のようで、けれどただの無職とは惹きつける要素がてんこ盛りで面白かったです。
     疾走感があって読んでいて飽きさせなかったですね。大正の頃の横浜は知らないけれど非常に詳しく魅力的に書いているのがよいと思いました。
     ミステリとしてはやはり、ですよねーという展開でしたが主人公の家族構成があれなので他の二人も予想だにしない何かを秘めているのかなという楽しみがあって次巻が気になります。
     個人的なポイントとしては、上がり症な主人公が、舞台以外ではガラスの仮面ばりに役に入り込むところがギャップがあって最高でした。

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    2015年05月09日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    ネタバレ

    近代にも夢を志すフリーターはいたのだろうか?という質問を具現化したような作品。
    明治末期、第一次世界大戦前の社会情勢を忠実に表現していると思う。

    舞台は明治、1910年5月19日にハレー彗星の尾の中を地球が通過する噂が広まる横浜から始まる。
    当時は彗星の正体は小型の天体であることは分かっていたが成分は不明で、尾には毒ガスが含まれているらしいという噂で「この世の終わりになる」のではという社会不安が広がっていた。
    (2000年のノストラダムスの予言の噂話みたいw)

    そんな中、前島寅太郎は、大勢にみられると緊張して演技できなくなるという致命的な欠点をもちつつ役者を目指し、東京から横浜まで身一つで

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    2019年03月04日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、開かずの間の少女

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    窮屈な女学校とかつて女学生が消え去った開かずの間の人形怪談。こわくはないから読み易い。殺人の被害者が意外だった。おひいさまと呼ばれる少女や農家出身で周囲に馴染まない跳ね返り少女、悪びれずささやかな毒を振り撒くふつうの女学生達。女学校という浪漫。人さらいに騙されてしまう様も愚かさより胸がきゅうとなる。

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    2018年10月14日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    明治末期の横浜を舞台に、上がり症の役者の寅太郎、腕はあるのに描きたいのは売れない絵の画家の谷、浪漫研究家として発明を繰り返す有坂が、定職に就かずにフリーター的な堕落者として邁進する。ハリー彗星の噂に慄いた自殺者が増えた影の破壊僧と阿片騒動。わいわいがやがやした三人や周囲の人たちの有り様が楽しい。

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    2018年10月14日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    ハリー彗星がやってきて、世界は滅亡、という騒動が。
    その片隅で、やりたい事だけをやり続ける3人+1人。

    自分のしたい事だけをする、という発想が出てくる時点で
    いい所のお坊ちゃんだろう、とは思ってました。
    周囲に集まってきてしまった人達も、変人とはいえ
    同じ事を言っているという事は…でしたし。
    こういう場合、一人真面目なのが迷惑を被るという現実。

    一応手に職(?)を付けている人も出てきますが
    まさかの展開、でした。
    そこに繋がるのか! というのもありましたが
    温和そうに笑っているのが一番…という
    分かりやすい図式。
    確かに、救いはあるやもしれません。

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    2017年09月25日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    ネタバレ

    気弱なおぼっちゃんをとりまく変人たち、できのいい兄弟に甘やかされてうんざり、などよくある設定だけど芝居がうまいところが独特か。気楽に読める。

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    2015年12月08日
  • 明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜

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    ネタバレ

    良くも悪くも素直な、まさしくキャラクター文芸です。
    表紙や帯に書かれている「三人のフリーター」のキャラが際立っているし、それぞれ特徴が異なり、台詞も特に説明を要することなく誰がどのことばを発しているかわかるあたり、キャラクターの造形は魅力的。個人的には浪漫研究家の有坂さんがすごく好きです。若い子から大人まで楽しめそうな、わりと王道のお話。
    ただ、ミステリとして読むのなら、内容・展開はわりとありきたりだと感じます。のっけの登場からこいつクソ怪しいな~~と思っていたらその通りの黒幕で、それが冒頭の良くも「悪くも」素直な話だと感じた理由です。もっとも、ミステリという枠組みで無かったら申し訳ないのです

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    2015年04月05日
  • ワケ有り男子の指導録 【短編】

    購入済み

    えっと…。

    一途を通り越して、ストーカーの年下ワンコ攻めのお話。健気は健気だけど…。展開が急なのはこの際置いとくとしても、登場人物の心情がわからずついていけないまま終わった。

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    2020年05月31日