松永俊男のレビュー一覧

  • チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会

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    ダーウィンと『種の起源』という名は誰もが知っています。

    しかし彼がどんな生涯を歩み、どんな時代を生きていたかということはほとんど知られていないのではないでしょうか。かく言う私もその一人でした。

    この本はものすごく面白いです。ぜひとも知られざるダーウィンの姿を目の当たりにしてください。

    ダーウィンその人や『種の起源』、そしてヴィクトリア朝イギリスの文化を知る上でもこの本は非常におすすめです。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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    2024年08月19日
  • チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会

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    著者は生物学史の教授で、これ以前にダーウィンの本を3冊発行している。ひとりの人物の伝記としては内容が綿密で、周囲とのやり取りからはダーウィンの人柄も伝わってくる。

    祖父エラズマスは医師として活躍し、3万ポンド以上の遺産を残したほか、王立協会の会員となって科学者としても活躍した。父ロバートも医師として働いたほか、それ以上の収入を資産運用から得ていた。残した遺産は20万ポンド以上だった。エマの祖父ジョサイア・ウェジウッドは陶器製造業で成功し、遺産は50万ポンドあった。

    チャールズ・ダーウィンは、6人兄弟の5番目の子供として、1809年イングランド西部のシュルズベリーで生まれた。16歳でエジンバ

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    2018年10月31日
  • チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会

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     この本は、チャールズダーウィンの生誕から200年、種の起源の出版から150年という記念的な年に刊行されたダーウィンの伝記である。

     偉大な功績を残した彼であるが様々な誤解もされており、この伝記を書いた松永氏は、それを払拭するため徹底した文献調査と事実の列挙でダーウィンの生涯を追っている。そのため、事実の正確さと十分さを信頼できることは間違いない。

     私は、『種の起源』の背景知識を得るためにこの本を読んだ。これで準備は整ったと思い、光文社古典新訳文庫版の種の起源を読んだ。結果、本文内容のいくつかの具体的な記述と訳者の解説を読む上で背景知識が実際に役に立った。特に訳者の解説を読む上で、記述の

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    2021年03月30日
  • チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会

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    ダーウィンが研究と著作と執筆に打ち込めたのは実家が金持ちだったから。そんなどうでもいいところに着目してしまった。ただそれ以上に、ダーウィンの深い探求心や、五感を駆使した行動力には驚くほかない。

    ただの頭でっかちでは良くない。行動力も伴わないと。もちろん、金もあるに越したことはないが…。

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    2009年11月08日