山中冬児のレビュー一覧

  • 二十四の瞳

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    8月にこの本を読むことで、戦争の時代に思いをはせる。
    戦時中の戦争のかなり具体的な描写があり、戦時中の暮らしを疑似体験することになった。そんな中で、大石先生の子どもたちへの愛情が、前向きな愛と希望として、読み手の心を揺さぶる。

    戦後の描写からは、ひときわ戦争への憎しみが感じられる。

    「いっさいの人間らしさを犠牲にして人びとは生き、そして死んでいった。」(p218)

    今を生きる私の、生きることへの責任を感じる。
    今の時代に日本に戦争はないけれど、同じように追い詰められ、心を痛めている子どもがいることを、知らねばならない。

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    2019年08月09日
  • カラー名作 少年少女世界の文学 フランダースの犬

    ネタバレ 購入済み

    涙・涙・涙

    子供の頃、読んだ時に、涙が止まらなかった。貧しいというだけで、こんなに、清らかな、優しい心を持った少年が、命を落とさなければ、ならなかったのか……それも、幸せに後一歩という所で。大人になってから読んでも、やはり、涙・涙・涙。

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    2024年10月14日
  • 一九四一黄色い蝶

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    太平洋戦争や第二次世界大戦が起きていた1941年・昭和16年を舞台にした、性格も年齢も異なる三姉妹の生活などについての物語だった。

    1940年・昭和15年から完全に全ての物資は軍事優先となっていたことを知った。しかも毎月、統制などが新たにどんどん追加されていたことも知った。(高級織物統制、石炭の工場が臨時休業、砂糖は1人1ヶ月300グラムずつ、宝石やスーツの高級品を買ってはいけないという規則が始まる、食堂や駅弁では米を使う食べ物を出さない、つまりパン・うどんしか出さない、牛乳、卵、油の統制などが行われていた。)

    子供達がよむ雑誌がどんどん戦争一色になり、また、読者投稿欄の作文は文学的価値で

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    2023年09月09日