ロバート・シラーのレビュー一覧

  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    (いま流行りの)行動経済学の本です。ところで、書名にもなっているアニマルスピリットとは、安心、公平さ、腐敗、貨幣錯覚、物語だそうです。で、こういったアニマルスピリットが、時として、人を(経済)非合理的に振舞わせることになる源泉になるのです。

    で、コンキチがこの本を読んで最も印象に残ったアニマルスピリットのファクターは、ズバリ、貨幣錯覚です。

    大衆はインフレ率をちゃんと織り込むことができないということです。

    つまり、「実質」ではなく「名目」しか眼中にないということ。物価スライド制とかそんなの関係ねぇって感じです。

    ちなみにコンキチは、そういった大衆の盲目性を目の当たりにしたことがあります

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    2010年02月21日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットの存在がケインズ経済学の中に触れられていたということに驚きました。経済を理解することは、人の本性・アニマルスピリットの影響を理解することでもあると。その5つの視点は、安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、そして物語。私は特に、安心に取りつかれる人間の心理と、貨幣錯覚、そして人生の物語と絡み合っているという見方が、画期的で、人と経済の関係を新しい目で見るきっかけになっています。

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    2016年09月09日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    人々は一般的な経済学が想定しているように完全に合理的な行動をするわけではない。アニマルスピリットによって突き動かされているのだ。

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    2012年11月11日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    ネタバレ

    マクロ経済上の問題を考える時になぜ、人々が経済的なイベントを発生させる行動をとったのかを考えるうえで役に立つ。

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    2012年09月26日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    経済の仕組みと、それを管理して繁栄する方法を理解するには、人々の考え方や感情を律する思考パターン、つまりアニマルスピリットに注目しなければならない。アニマルスピリットとは、経済の中の不穏で首尾一貫しない要素をさしている。それには下記の5つの側面がある。

    1.理論の礎となるのは安心であり、安心と経済のフィードバック機構である。この機構は不穏さを拡大する。
    2.賃金や価格の決定は公平さに大きく左右される。
    3.腐敗と配信行動への誘惑も認識するし、それが経済でどんな役割を果たすかも考慮する。
    4.貨幣錯覚も理論のもうひとつの礎石。インフレ、デフレで混乱し、その影響について理詰めで考えない。
    5.自

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    2010年07月13日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    いわゆる経済学と思っていたやつからの変化が多角的に理解できた気がする。明日からの新聞ニュースの見方が変わるかも。最近の政策をイメージしながら読んだ。
    P14,33,45,49,103,141,171,186,190,239,263

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    2010年04月13日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットの重要性に関して、非常に説得力がある。
    マクロ経済学に行動経済学を加えたモデルを提供してくれると思いきや、具体的な施策やモデルについては触れていなかった点が残念。
    マクロ経済学の不完全さを語っているので、マクロ経済学を知る上でも参考になる。

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    2010年02月07日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットとは 安心、公正、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語

         合理的 非合理的
    経済的   ?   ?
    非経済的  ?   ?

    既存の経済学…?の状況でしか使えない
    アニマルスピリット…???の状況で使える
    既存の経済学が適応できる標準化された世界(合理的、経済的)はとても狭い
    我々が生きる広い現実世界はとても不条理で予測不能でそこではアニマルスピリットがとても重要な役割を果たしている

    資本主義は公正なルールと適切な管理者がいてこそ正常に機能する ルールがない(もしくは変化する現実(例えば複雑化する金融商品)にルールが追いつけなくなると)屑商品が出回り、一般市民は(投信や40

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    2013年11月24日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    「貨幣錯覚」について改めて考えるにはうってつけの啓蒙書。
    ミクロ経済学寄りな行動経済学をよみたい方にはおすすめできないけれど,マクロ経済学のミクロ的基礎付け的な方面の行動経済学に興味ある方には,興味深い書物ではないでしょうか。

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    2009年11月23日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    これまでの経済学では人間を合理的な存在として考えていたが、実際、人間の行動はそんなに合理的ではない。
    経済変化の中にナラティブ(ある特定の物語や物語群の形)の感染を組み込む必要がある。

    経済学からほど遠い自分としては、むしろこっちのナラティブ経済学の方がしっくりくるように感じたり。

    これからは、人々のナラティブがSNSなどでデータ収集しやすくなる。そうすると、経済の予測もしやすくなるのだろうか?


    ただ、この本の具体例はアメリカのものが多く、正直よく分からなかったり…


    以下メモ
    ・ナラティブ経済学を研究することで、経済の変化を理解する、より良い予測ができるようになる。

    ・ヴァイラル

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    2025年10月12日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    ケインズの用いたアニマルスピリットとは異なり、本書では行動経済学的なアプローチでこの語を用いていることに、途中でようやく気づいた。おかしいなと思ったら、1ページ目の最初の行に書かれていたことを見事に読み落としていた。

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    2025年09月10日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    20230324-0503 ノーベル経済学賞受賞者で、恐怖指数など様々な経済分析の手法を
    提唱しているロバート・シラー教授による新たな経済分析手法についての紹介本、といえばよいのだろうか。人々の語る「物語」=ナラティブに人々は魅了され、熱狂し、経済を動かし時にはバブルも生じさせるということか。訳はこなれていて読みやすいが、自分の読書速度が著しく遅いので大変時間がかかってしまった。筆者の提言にすべて納得できるわけではないが、日本のバブル経済の熱気を思えばそうなのかもしれない。

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    2023年05月08日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    ネタバレ

    ノーベル賞学者、ロバートシラー教授の本なので、期待して読んでみた。

    ナラティブ経済学、物語経済学による「全く新しい経済予測の考え方」ということだったが、、、

    グーグルNグラムという過去の文献のテキストマイニングデータを使った、経済史とキーワードの振り返りが主で、少し冗長だった。

    あれ?経済予測は??補遺の数式を解けってこと??

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    2022年08月28日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    まだ未完成の領域ながら、経済指標だけで経済予測しようなんてのが不十分なのはその通りだと思う。世間の気分を検索ワードで数値化したら疫病感染と同じような曲線になって、、、、それが実際の経済にどう影響するかの因果関係の説明が雑で、例を挙げているけど、複雑すぎて実態把握は不可能かもしれないが。

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    2022年04月07日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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     経済ナラティブというのは、人々が経済的判断をするやり方を変えそうな、感染性の物語を指す。経済的判断とは、労働者を雇うか好機を待ち続けるか、事業でリスクを負うか慎重になるか、事業を立ち上げるか、変動の激しい投機的資産に投資するかといった判断だ。経済ナラティブは通常、流通している中で最も有力なものではないし、それを見極めるには、それが経済的行動を変える潜在力を見る必要がある。ビットコインの物語は成功した経済ナラティブの一例だ。きわめて感染性が高く、世界の相当部分でかなりの経済的変化をもたらしたからだ。本当の起業家的な情熱をもたらしただけではない。少なくともしばらくは、事業の安心感を茂樹したのだ。

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    2022年02月05日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    個人的な理解として。
    経済はナラティブによって動く。経済学は結果論の寄せ集めで、結果はナラティブによって引き起こされると理解。
    どう人を動かすかが観点なのか。

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    2021年11月07日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    タイトルでもある「アニマルスピリット」という言葉は、書中に何度も出てくるが、訳者によればケインズの「一般理論」において出てくる言葉であるという。元々の邦訳では「血気」と訳されていたようであるが、本書においては、経済的合理性だけで行動することができない人間の意味で使われているため、言葉の持つ印象と乖離することからそのまま、「アニマルスピリット」としてそのまま引用されている。

    さて、そのアニマルスピリットであるが、基本的に5つに分類されている。

    1.安心
    2. 公平さ
    3.腐敗と背信
    4. 貨幣錯覚
    5. 物語

    こうした要素が人々の合理的な判断を限定的なものにし、ときに非合理的な行動をもたら

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    2018年10月08日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    タイトルがわかりやすくてよい。
    行動経済学の核となっている要素を一言で言い表している。
    旧来の経済学が合理的な人間を想定して組み立てられているのに対し、現実にはアニマルスピリットを考慮せずには成立しないと言うこと。

    安心、公平さ、腐敗と配信、貨幣錯覚、物語。

    個人的には、なかでも公平さに関心を寄せられた。

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    2021年08月08日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    ケインズ理論とヒックスの乗数効果
    安心乗数=安心感の変化がパニックを引き起こす
    衡平理論

    貨幣錯覚=名目金額の影響を受けること

    パニックは理性の外にある

    効率賃金理論=需要と供給で決まる賃金より実際の賃金は高い=やる気を引き出すため。サボらないように。

    貯蓄率は国ごとに違う。国富とは無関係。

    トヨタ自動車とアルゼンチンの国営自動車会社との違いは自信と自負の差による。経済学は考慮できない。

    トービンのq

    貨幣錯覚も住宅投資をすばらしいもののように思わせる一因。

    ローンを売り渡すことができるようになったことが、リーマンショックの遠因である。

    ISLM理論。

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    2015年10月31日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    過去の世界的な恐慌、日本の失われた20年、昨今の金融危機、
    これらは伝統的な経済学の理論では説明できない。
    なぜなら、伝統的な経済学は人間が合理的、つまり、
    インフレを加味した実質価値で判断でき、統計や確率の計算を間違えず、
    自制心があって貯金もできる、そんな前提に立っているが、
    人は実際には感情があって、勘違いもする。
    そういう、従来の理論で加味していなかった人間の部分を
    「アニマルスピリット」と名づけて、これが無視できない影響がある、
    という内容。

    訳者のあとがきにもあるが、
    普通の人からすると当たり前すぎて、経済学者ってそんなことも分からないの?
    と思ってしまいがちだが、分かっていない

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    2014年01月09日