ロバート・シラーのレビュー一覧

  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    p77「根源的なプロットはたった20種類しかないー探求、冒険、追跡、救出、脱出、復讐、謎、競争、負け犬、誘惑、変身、変化、成熟、愛、禁断の愛、犠牲、発見、過剰の幸福、上昇、下降」

    アニマルスピリットの要因を、安心、公平性、腐敗、錯覚、物語の5つに分類している。
    バブルの解説と同時に、有名経済学者の...続きを読む
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    行動経済学の紹介の常として、合理的経済人を前提とした今までの経済学では不十分、という書き方をする。それは確かにそうだけど、それは今までの経済学が間違っている、ということじゃない。

    合理的経済人を仮定した経済学はどんどん発展しているし、たくさんの経済事象を説明できる。政策立案や制度設計の役にも立って...続きを読む
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    著者の2人はともにアメリカ経済界の重鎮で、

    Robert J. Shiller はアメリカ株式市場のバブルを10年前から指摘し、
    George A. Akerlof は『情報の経済学』の始祖であり、
    レモン市場理論と限定合理性の理論を説き、
    2人ともこれまでとは違う経済理論の可能性を開拓し...続きを読む
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    人々が経済合理的に活動するという前提で構築されたマクロ経済理論に対する批判の書で、リーマンショックを含めた経済危機を説明するものとして世間でも高く評価されています。

    読む前までは、「アニマルスピリッツが必要」ということを、勝手に非合理的だが冒険的な投資行動が経済には必要だということを言うのかと思...続きを読む
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    タイトルでもある「アニマルスピリット」という言葉は、書中に何度も出てくるが、訳者によればケインズの「一般理論」において出てくる言葉であるという。元々の邦訳では「血気」と訳されていたようであるが、本書においては、経済的合理性だけで行動することができない人間の意味で使われているため、言葉の持つ印象と乖離...続きを読む
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
    アニマルスピリット
     ・非経済的な動機や不合理な行動。
     ・行動への突発的な衝動。
     ・10年後の収益なんて推計できない。不確実ななか、決断を下すのはアニマルスピリット。
     ・5つの側面=安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語

    社会主義者
     ・政府は、自ら人を雇うことで失業を解消する。

    アダム...続きを読む