増井元のレビュー一覧

  • 辞書の仕事
    個人的には、非常に気に入りました。
    「舟を編む」にはないよさです。
    実際に辞書を作り上げている人の話は、地に足がついた感じがして、非常に好感が持てました。
    読後感が非常に良い一冊。
    辞書読みの人の中では、すでに知られた作品でしょう。
  • 辞書の仕事
     この本を読んで、辞書を引いたり、書き写したりするのが好きだった子ども時代を思い出した。言葉の選定から意味、用例の書き方、紙の質に関することまで、細かい色々なことがエッセイ風に書かれてあるので非常に読みやすかった。溺れそうなほどにたくさんある言葉を言葉で説明するって難しいなぁ…と果てしない気持ちにな...続きを読む
  • 辞書の仕事
    広辞苑を中心にした辞書作りの話だが、多くの話題が満載だ.その中でも"「目が点になる」はいつから使われた"や"顰蹙は「買う」もの"が面白かった.辞書を引くことは苦ではないが、知らない言葉が多い!
  • 辞書の仕事
    広辞苑などを担当した辞書編集者のエッセイ。言葉って生き物だなと考えさせられるエピソードが多数。仕事のスパンが長い辞書編集。〝完成品〟を見ずに異動などで部署を離れる場合も少なくないらしい。『舟を編む』は希少な例か。(途中で異動になる人も描かれているけど)
  • 辞書の仕事
    辞書に答えを求めていたが、それがすべてではないこと、言葉は移り変わるものだということを実感します。
    いま誤用と言われる言葉も未来ではそうでなくなるかもしれない。変化を受容することも必要だけど、少し寂しい気もします。
    自分の一生で広辞苑のどれだけの言葉を自分の語彙として持てるのだろう。。
    本読も。
  • 辞書の仕事
    若かりし頃、何を思ったか広辞苑を暗記しようと挑戦したことがある。もちろんたちまち挫折した。しかし村上春樹も無人島に本を一冊持って行くなら辞書だという。辞書は読書の対象としても面白いのだ、多分。
    辞書の読み方、楽しみ方、遊び方から、どうやって作っているか、そして「辞書の宇宙へ」と題された、飛躍したお話...続きを読む
  • 辞書の仕事
     広辞苑や岩波国語辞典の編集者が,辞典編集の内幕のようすを語ってくれます。
     言葉が時代と共に変化していくのは,仕方がないことなのに,「日本語の乱れ」などといって,嘆く大人がいっぱいいます。ましてや,その変化を辞典に取り入れることに対しては,反論もあったり…。
     単に50音順といっても,辞典によって...続きを読む
  • 辞書の仕事
    長年「広辞苑」「岩波国語辞典」などの辞書作りに関わってきた元編集者による一冊。派手さはないけれど、辞書にまつわる話のあれこれが面白く、辞書や言葉が好きな人には楽しいと思う。

    最初の方で出てくる、辞書を使った「たほいや」っていうゲーム、結構愛好者がいるそうだが、いやあ寡聞にして知りませんでした。辞書...続きを読む
  • 辞書の仕事
    「広辞苑」「岩波国語辞典」の編者が語る辞書作成蘊蓄。光文社新書の「辞書を編む」が編纂業務中心に描かれているのに比べると辞書製作全般に渡っている。新明解にはやや否定的。
  • 辞書の仕事
    三浦しおんの「舟を編む」を読んだので、その舞台裏もとてもおもしろかった。
    勉強になることもたくさんありました。
    本好きのものにとっては、言葉がとっても大切ですし、そもそも辞書が大好きという人もいるくらいですからね。
    自分が正しいと思っていた読み方も習慣的なものだと指摘されてた。