関根康人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最先端の成果を伝えようとする熱意がほとばしる。
太陽系内の生命探査に詳しい。タイタンだけではなく、エウロパ、エンセラダスにもかなりの紙幅を割いている。
大気循環、負のフィードバック、酸化、還元などの観点から生命が誕生する条件を考察。地球的でない生物による化学合成の在り方も示す。
・二酸化炭素による温室効果というものを、人類が初めて明確に意識したのは、灼熱の大地と熱い二酸化炭素大気を持つ金星の姿が明らかになってから。
・およそ40億年前に地球上に原始生命が誕生し、我々の祖先である真核生物に進化したのが20億年前、大型生物の誕生が6~7億年前、生物が陸上に進出したのがおよそ4億年前。ここまで -
Posted by ブクログ
著者は若そうで(自分と同世代?)すが、
すごく読みやすかったです。
今までこの手の話は、
長沼さんのような生命系の研究者か
井田さんや田村さん、須藤さんのような系外惑星の研究者が
書いているのがほとんどだったのですが、
惑星科学者、しかも若手の新進気鋭の研究者が書かれたものは
初めてではないでしょうか。
(古典的なものでいえばカール・セーガン博士の著作などがありますが)
(そもそも、日本の宇宙開発において惑星探査があまり行われていないことにも原因があるかもしれませんね)
タイタンをはじめ、エウロパ、エンセラドゥスなどに関して、
新しい視点を持つことができました。
一昔前だと、
この手の話は