林真理のレビュー一覧

  • 操作される生命 : 科学的言説の政治学

    Posted by ブクログ

    脳死移植、不妊治療(補助生殖技術)、ヒトクローンを事例に、日本での生命倫理学について書かれた本。
    (パブリックコメントなどの手法が医療や科学行政発生と初めて知った。)
    「原子力発電所事故による被曝」をどうするのか、ということも、きっとこの分野が活躍するのだろうと思う。

    第一章から第三章までで先述の事例を医師、科学者の学会、審議会での発言やメディア等の報道などで丹念に拾い、第四章で日本における生命倫理学の役割について論じている。

    専門性…職業として問題にかかわる人の視点
    当事者性…特別に当該の問題に直面した当事者の視点
    公共性…社会の構成員としての視点

    という視点の分類を提示(P245)、

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    2012年02月13日