麻生太郎のレビュー一覧
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元首相の麻生太郎氏が、主に外務大臣をしていたころの経験や知見に基づき、日本人が認識していない日本のすごさを論じている。
知らないこともあり、いろいろ勉強にもなった。日本人にとっては当たり前の、仕事に対する姿勢が外国人からは驚愕であり(まぁそうだろうな)、また、日本が戦後、支援国になってからあらゆる面で外国を援助してきたという事実も感動的である。「いい影響を及ぼす国世界一」というのも誇らしい。
この本では、例えば高齢化、靖国参拝の考え方、中国や韓国との付き合い方など、麻生氏の個人的な見解が羅列されている。現役の政治家でこういう本を出版するのは、確固たる信念がないとできないであろう。
説教臭くなく -
Posted by ブクログ
麻生さんへの興味と長く政治活動を続けた人からみた日本の強みを学ぶべく手に取る。
閉塞感が漂うように感じられる日本について、日本が抱える様々な問題について触れながらもう一度日本の実情について麻生さんが自論を展開している。
トピックはさまざまであるが一貫して日本の未来について明るく感じられ、
日本人として誇りをもてるような内容を汲み取った。
その一方で現在の日本が改善すべき点についても言及し改善策を打ち出している点からも
本当に日本のことを思っているのだということを感じた。
取り上げていた問題
ニート問題・・・経済の観点からはもちろん労働人口の増加が望ましいが、多様化した社会において -
Posted by ブクログ
●先駆者
成熟した民主主義。
環境問題への取り組み(公害を乗り越え、省エネ大国に)。
今後は、少子高齢社会の糸口を見つける役目を担う
●安定装置
多額のODA(韓国83億など合計300億ドル)。
日米同盟による安全と秩序の提供(基地の提供)
●ピア・ツー・ピア
国と国との対等な関係。文化の共有(日韓・日中の間で400万人が往来。)
●時代の急激な変化・IT化の波 → 若者の将来への不安 → ニート
●ジャパニメーション・Jファッション・Jポップがアジアを席巻 → 日本語を学習する外国人おおくなる
●ドラえもんやアトム → 人間の友達 → 科学者たちの夢 → 産業用ロボが世界の4割を占める → -
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ネタバレ元総理大臣、麻生太郎氏が現在の日本について語る本。
ニート、少子高齢化、様々な問題に対して、麻生氏は悲観することなく肯定的に分析していく。
日本はアジアの「ソートリーダー」であると麻生氏は語る。
成功だけでなく、失敗も進んでさらけ出し見本になる存在、それが日本である。
また、有識者は「日本は世界から孤立している」と言うが果たして本当にそうだろうか。
日本の文化、歴史、価値観、日本が世界に与えている影響は計り知れない。
ネガティブ面だけ見るのではなく、まず日本国が世界に与えるプラスパワーを日本国民が再認識する必要があるのではないか。
また国内の問題に関しても麻生氏は悲観することなく切り込む。 -
Posted by ブクログ
福岡県飯塚市出身の第92代総理大臣。財務大臣、副総理、内閣府特命担当大臣(金融)等の現職で、麻生セメントの元社長、モントリオール五輪ではクレー射撃日本代表として出場したこともある多才な政治家。
日本はどんな国なのか。
日本で生き、暮らしている中では、なかなか世界からどう評価されているのか、アジア諸国から見た日本、世界での役割、何を期待かれているのか等、よくわからない。
マスコミの話ばかり聞いていると、ついついネガティブなイメージを植え付けられそうだが、本当にそれほど駄目な国なのか。
日本が各国でODAとして開発援助してきた地域では、その作られた建造物の見事さだけにとどまらず、日本から派遣 -
Posted by ブクログ
106とてつもない日本2007
・日本の強み
1アジアにおけるソートリーダー:人より先に難問にぶち当たらざるをえない→他の人にとって教材
2アジアでのビルトインスタビライザー:近隣諸国が経済的苦難→支援の手を差し伸べる
3アジアでのピアツーピアの構築:国対国の関係に上下概念はなし
@cpa_1992
・私は、選択の自由こそが大事であるということを前提に考えていきたい:平準化教育は戦後サラリーマンを量産する上では優れたシステムだったが、、、
・麻生太郎さんの国家観について書かれた本。賛同する部分が多く、自分の考えを言語化するのに参考になった -
Posted by ブクログ
世界における日本の立ち位置を再認識できたのは良かった。周辺国にとって「日本はアジアにおけるビルトインスタビライザー、つまり安定勢力として機能」し、自国については「日本は世界が全体として安全、平和なことに、自らの繁栄を託す国である。」と麻生さんは表現されていますが、この姿勢は、この先も日本が外交での選択肢を考えていく上で大切なスタンスだと感じます。そうなれば、ODAも単にバラマキと揶揄するのではなく、その観点から考えて有効なのか検討していくべきなのだろうと思えました。
日本の底力を語る第二章では、どこでも語られるような日本の技術やサービスの質に焦点を当てるのではなく、サブカルチャーやニートを議題