カムのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレカムさんのデビュー作の短編集。
『王様と魔女』…魔法で鳥になった王様と魔女の話
『逃亡前夜』……不変の誓いを破った吸血鬼の話
『夜のおばけ』…祖父の遺言に縛られる男の子の話
『山響呼』……… 山に住む”やまびこ”と女の子の話
『夜店』…………眠れない男の人の話
の五編が収録されています。
『夜のおばけ』がすごく好きです!
”死んでしまった大好きな人”との向き合い方を、手探り状態で考えるこどもが丁寧に描かれていました。
死体に触るのには不思議な恐さがあります。
その理由が、作中の台詞を読んですっきりしました。
主人公のなの君の弟、にお君もすごく可愛いです。 -
Posted by ブクログ
嘘つきの言葉から本当の言葉を探すにはどうしたらいいの?
嘘はご法度の「占い姫」と嘘の達人「弥次郎」。
相容れない2人が織りなす冒険奇譚!
相反する2人が傷付け、支え合い、その先にみつけたものとは?
ほんとにITAN作品はみんな個性的で独特な感性に触れることができておもしろい。
今回は、嘘がテーマです。
作者さんが言っているように、嘘のない人生なんて愉しみがないってことばから、物語を膨らませたらしいのですが、嘘をつけない占い師にウソをつかせようと回りはするわけです。
これって嘘も方便な方の嘘ってことですよ。
たしかにやさしいウソなら時には大事なこともありますもんね。
だけど、占い師には占い師なりの持論もあったりで
なるほどなぁっと読み始めから思った私でした。
そしていろいろ思わせてくれることもあったかな。
面白かったです。
最後は感動しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の占いを信じてもらうために一度も嘘をつかずに生きてきた「占い姫」と、嘘つきな「弥次郎」(と仲間たち)の少し冒険な物語。
作者の方が二次ソーサクされてた頃好きだったので、『山響呼』に続いて購入。
カム先生の描かれる子ども(特に男の子。。)はやっぱりかわいいなあと思います。双子とナワルピリと王子がすきです。
以下きびしめの感想。
占い姫のキャラが最後までよく掴めませんでした。1話の途中まで、正直すぎて不器用なところのある淡々とした子かと思ってたので、爺やに泣きつく場面がやや突然な印象。
わりと泣き虫だったり甘いところがあったりで私のなかでイメージが最後まで迷子でした。。(最終話のは、性格が丸くなったためだと思いますが。)
嘘をつかないことに拘るのも、昔信用されなかったトラウマでもあるのかなと思ったら特にそんな感じでもなかったので、何となくしっくり来ず。
寧ろ「分かりにくい」って言われてたココさんの心情が一番しっくり来ました…私の思考が嘘つき寄りなのか。。。
また、弥次郎の嘘つきの達人設定もいまいち納得がいかないままでした。もう少し、うまい嘘で人を誘導しまくってるエピソードが見てみたかったかも。
それから、そういうことを求める内容の作品ではないと思いつつ、占い姫警戒心薄すぎるよ!危ない!とひやひやしておりました。自分の立場についてどう思ってるんだ‥‥。
姫が憎めない性格なのは分かるけど、もう少し誰か叱ってみてもいい気がするところがちらほら。姫がまだまだ子どもだからと言えばそれまでですが。
全体に、占い姫の年齢がもう少し小さかったらしっくり来る気がしました。そうなると他の子どもキャラとの差別化は要りますが…。
カム先生の設定や世界観、作品の主題にはとても惹かれるので、何だかもどかしい気持ちで読みました。
嘘のない人生って愉しみがない、というテーマだといしいしんじさんの『プラネタリウムのふたご』が上手かったなあと思いだした個人的感想。 -
Posted by ブクログ
絵がかわいい。おおかみもふくろうも山響呼も。魔女のマントも素敵。
メモ
王様と魔女 魔女と三匹の狼と梟の王様
逃亡前夜 愛を知った吸血鬼
夜のおばけ おじいちゃんはどこ?
山響呼 移ろいを見るだけのもの
夜店 見たい夢は
残されるものの痛みがテーマの短編集か。魔女と山響呼は続きが読みたい。特に山響呼~~これストレートに読んだらわりとよくあるすれちがい母子愛物語で山響呼は正直誰でも良かったくらいの扱いであのコはまた母親になっちゃうだろうが淋しい山響呼プロローグとしたらさ!気持ちのちからに気付いた山響呼の成長譚が読みたいな~~人魚の森みたいになるか人間に戻るのか仲間を作っちゃうか。どんなラストがくるかな~~て、ね~
作者名今のうちにかえて欲しいなぁ。カムさん…新刊のうちはいいけど後々検索しにくくなるよ…。ほらもうめっちゃ中村さん達がひっかかる(検索してみた☆) -
Posted by ブクログ
一つの話につき二人以上の主人公がいるような感じでした。モノローグも少なく、叙事的な映画やドラマのようでした。お話は、結末にむけて設定や思いが明らかにされていく感じで、ただ叙述するというよりはミステリーに近いです。
登場人物は、人間:人間以外が6:4くらいでしょうか。それぞれのキャラクターが自分の中の何かに気づき、一歩前に進むような話型です。
キャラクターの年齢や性別が偏っていないのが、この作家さんは人間や生き物そのものを愛しているんだなあ〜と感じられて良かったです。人が変わる瞬間、自分を受け入れる瞬間、物事の認識を優しいほうや明るいほうへ変える瞬間が好きなのだな〜と!
ただ全体的にテンションは低いです。漫画的に魅せ方で盛り上げる!とか、ここのどんでん返しはびっくりさせてやろう!みたいな、そういうことはないんだろうなと思いました(あってもそこまでのテンションではない)。ただ淡々と、お話を描写しているという感じでした。
もう少し説明が必要だったんじゃないのかとか、せりふの意味をととのえたほうがよかったんじゃないのかとか、少し思う部分もありました(そこは編集さんの仕事だとおもいます)。
画力がもっとあがって見やすくなれば、もっと良さが引き立つ様な気もします。素人考えなので全然わかりませんが!でも絵はもう少し見やすくていいかなと思いました。子供や動物がかわいかったです。
最初に収録の王様と魔女がいちばん好きでした。鳥さん(王様)かわいかったです。魔女側ももっと掘り下げてほしい!という欲求が最後まで残りました。もっとページ数があったらよかったのかな‥。王様、議長、魔女、が出てくるので、その三者のこともっとビシッと等量で描くか、王様だけにしぼるかしてもよかったのでは‥というか主題に関係ないわりに議長のシーン多いな‥と、議長好きな私は最後まで期待してしまいました(笑)。
表題作は、結論がよくわからなかったです。なんとなくいいたいことはわかる‥くらいの認識で読み終わってしまったので、逆に最後らへんのモノローグとかセリフはあの三分の一くらいで、わかる人はわかってくれ!!くらい絞ってもよかったんじゃねーかな‥と少し思いました(自分にリテラシーが無いがゆえです!!!)
うーん‥むずかしい漫画だった‥