吉本由美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ちょっと変なところに行って、ちょっと変なものを見てまわろうじゃないか」というコンセプトで書かれた、(一応)旅行記。「ちょっと変なところ」として選ばれたのは、名古屋・熱海・ハワイ・江の島・サハリン・清里というラインアップ。なかなかの顔ぶれであり、かつ、書き手が村上春樹を含んでいるということで期待したが(実際、村上春樹がいくつか書いている旅行記は面白いと思う)、思っていたほど、面白くはなかった。
それは、「ちょっと変なところ」の面白さを伝えることが、かなり難しいことによると思う。例えば清里は、かつては、若い女性が大挙して押しかけた高原の観光地、ペンションなど、オシャレな場所として人気を博していた -
Posted by ブクログ
2025.1st
昨年の後半に村上春樹の「ラオスに一体何があるんですか?」を再読したときに本書のことが書かれていたので、読んでみました!
取り上げられてる場所もちょっと変わってる。名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里…江の島の紀行文って珍しいですよね(°_°)
名古屋には住んでたことがあるし、熱海も何度か行ったのでこのあたりが本書で一番面白かったです!個人的には。
サハリンは多分行かないだろうなぁ…(*´Д`*)
ハワイは行ってみたいけど、似たようなコンセプトでもうちと安い場所が世界にはたくさんあるので、いつになるやら…(><) -
Posted by ブクログ
⚫︎感想
こちらの本が出た時の著者は73歳ということで、歳をとり、生活が変わることや、どんなことを楽しみにして生きていけばいいのかなどのヒントになるかと思い、読んでみた。私は人生を楽しんでいらっしゃる年上のお姉さん方が好き。吉本さんの過去のその時その時の生活が垣間見られた。猫の世話を猫仕事と呼んだり、庭にまつわるあれこれや、楽器、物書きなど、自分のペースで人生を面白がったり、楽しんだり、好きなことを好きにする前向きな姿勢が大切なんだと改めて思った。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
年をとるって、かくも愉しく忙しい——。
スタイリストとして70~80's『アンアン』『オリーブ』『クロ -
Posted by ブクログ
憧れの世界にいる方。
どんな人生を歩んでこられたのか興味津々読んだ。
才能、運、人間的魅力があり、
夢中になる力で、その憧れの世界に辿りつかれたのだな、と
感心して読む前半。
後半は、そんな世界から遠く離れた故郷に帰り、
年を重ねる大変さに直面されながらも
やはり、創るひと、つながっていくひとに
なって人生を楽しまれているご様子にまたまた感心。
誰でも年を重ねていく。
若い時のように生きられないし、
新しい生き方を求める時がくる。
かなりのスピード感で進まれる中に
芯のある自分を発見されていく姿。
いいなぁ、と共感し、また違う憧れをもった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレするめクラブと称して、普通の人間が選ばないところ、むしろ敬遠する場所に行ってみようという企画で始まったらしい。
名古屋、ホノルル、熱海、サハリン、清里と国内外さまざまな所へ行っている。
ただ、行ったのが2000年あたりなので、15年以上前ということもあり、ガイドブックというより、当時の僻地の情報が知れる紀行って感じ。熱海はもう寂れた状態しか知らないから、3人の熱海再開発計画の話し合いとか聞いてて面白かった。
さすが村上さんは博識というか、街の説明の日本語が中々に特徴的で、読んで理解するのに時間がかかった。
名古屋の結婚式事情はもっと変わっていると思うけど、マウンテンは確かに衝撃的だったなぁ