野中ともそのレビュー一覧

  • 遠い空の下、僕らはおそるおそる声を出す

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    スクールカースト下位群の主人公、長崎弁で中高校生の日常のやりとり、ホンネあるある心のつぶやき、でもコロナ禍のニューヨークで、自分の声を探して、相手の声との響き方を探して、明日に向かって進んでいく姿、甘酸っぱくて、でもぐいぐい引き込まれて一気読み。
    2020年のニューヨーク、ニュースで聞くだけだったけど、社会の安定、人の心の安定が失われていく様子がありありと浮かび上がってくる。
    それでもめげずに明日を信じられる日常を作っていけるようになっていく高校生たちの成長ぶりが眩しく愛おしい。



    あれっと思ったこと。
    帯を見て、男友達の話かと思って読み始めたのだけど、すぐり、って女の子の名前だったんだ、

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    2023年06月14日
  • 遠い空の下、僕らはおそるおそる声を出す

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    ネタバレ

    長崎の中学でひょんなことから友達となった一葦とすぐりだが、病気になったすぐりとすれ違ったまま、親の仕事の関係でNYに移住する。NYではコロナが流行りだし、ヘイトクラムに悩まされる一葦一家。そんな中でオタク仲間3人とアカペラを始める。最初はおぼつかないがオンラインを通じ世界の人たちとつながってゆく。一葦のA Place of Actionのとらえ方がいい、「ここから何かを起こす」。まさにその通りだと思う。やりたいことは行動しなければくすぶってしまうだけ。コロナ過のNYと長崎を舞台に繰り広げられる青春群像劇。

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    2023年05月12日
  • 洗濯屋(クリーニングや)三十次郎(みそじろう)

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    ネタバレ

    三十次郎のなんとなく日々を生きていて俯瞰して見ているところが長く続くのでいつ腰を上げてくれるのかとなかなかページが進まずそわそわしました。最後のあたりで少し成長したのでほっとしました。

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    2022年06月01日