【感想・ネタバレ】遠い空の下、僕らはおそるおそる声を出すのレビュー

あらすじ

長崎の中学校で仲良くなった同級生のすぐりと気持ちがすれ違ったまま、親の仕事の関係でニューヨークに移住し、高校生となった一葦(いちい)。激動する社会で悩み、恐れ、ふさぎ込みそうになる。そんな彼を救ってくれたのは、NYの高校でオタク友達(ナーズ)と一緒に始めた“アカペラコーラス”だった。障害にぶつかりながらも、彼らの歌声は海を越えて、遠い長崎のみならず世界とも繋がっていく――。

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Posted by ブクログ

スクールカースト下位群の主人公、長崎弁で中高校生の日常のやりとり、ホンネあるある心のつぶやき、でもコロナ禍のニューヨークで、自分の声を探して、相手の声との響き方を探して、明日に向かって進んでいく姿、甘酸っぱくて、でもぐいぐい引き込まれて一気読み。
2020年のニューヨーク、ニュースで聞くだけだったけど、社会の安定、人の心の安定が失われていく様子がありありと浮かび上がってくる。
それでもめげずに明日を信じられる日常を作っていけるようになっていく高校生たちの成長ぶりが眩しく愛おしい。



あれっと思ったこと。
帯を見て、男友達の話かと思って読み始めたのだけど、すぐり、って女の子の名前だったんだ、あはは。
それもまたよし。

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2023年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長崎の中学でひょんなことから友達となった一葦とすぐりだが、病気になったすぐりとすれ違ったまま、親の仕事の関係でNYに移住する。NYではコロナが流行りだし、ヘイトクラムに悩まされる一葦一家。そんな中でオタク仲間3人とアカペラを始める。最初はおぼつかないがオンラインを通じ世界の人たちとつながってゆく。一葦のA Place of Actionのとらえ方がいい、「ここから何かを起こす」。まさにその通りだと思う。やりたいことは行動しなければくすぶってしまうだけ。コロナ過のNYと長崎を舞台に繰り広げられる青春群像劇。

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2023年05月12日

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