前川直也のレビュー一覧
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感想として一番思ったことは,丁寧に書かれた本だなぁということです.アジャイルなソフトウェア開発の初学者向けの導入を構成しながら,中盤から後半にかけて多くのノウハウを披露している点は,初学者だけでなく実際にアジャイルな開発をおこなっている人々も多くのことを学べると思います.
また,「アジャイルを現場に定着させよう」のように,特定技法ではなく考え方を,開発現場で展開・定着させることにフォーカスを当てて話を述べているのは,他ではあまりなく,珍しく貴重ではないかと思います.
展開・定着に向けたワークショップも8つが具体的な方法まで紹介されており,素振りなどをやっていこうと思います.
ということ -
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ネタバレWikipediaでアジャイル開発を調べたら、その次ぐらいには是非読んでおいた方がよい本。XPやSCRUMなどの本を読む前に本書を読んでおいたら、何のためにやるのかがよく理解できると思う。
タイトルは教科書となっているが、実施例なども掲載されていて、テストによく出るところをまとめてくれた良い参考書のような感じで、分かりやすく楽しく勉強させてもらいました。
最近アジャイル(スクラム)の勉強をしているが、分かってくれば分かってくるだけ、知らないこと(知りたいこと)が増えてくる気がする。この辺がアジャイルが人を惹き付ける部分でもあるし、本書でアジャイルと禅の考え方が近いとということかなと勝手に解釈 -
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その名の通り、アジャイル開発の教科書である。著者の方々は実際に、アジャイル開発を行っており、そのノウハウについても記載されており、非常に参考になる。
私自身は、プログラマからマネージャーへの移行中という状況で、かつ、いわゆるウォーターフォールしかやった事がなかったため、とても新鮮に写った。
アジャイル開発は、ソフトウェア工学が否定してきたプロセスやツール重視の考えから、人間重視への方向転換、いわゆるルネサンス的な動きだと思う。結局、ソフトウェアが自動生成されない=人間が関わる、ことからコミュニケーションを密にとり、フィードバックを密にすることで、人間を成長させていかないと、生産性も品質も上 -
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アジャイルは「考え方」「姿勢」であり、「手法」として捉えると失敗するということがよく分かった。かつては要求はほぼ決まっており仕様の変化もあまりなかったが、要求が曖昧であり仕様も大きく変化するのが現在のソフトウェア開発の状況である。また、ユーザの使用感も重要な要素であり、その手直しも非常に多い。そういう状況であるにもかかわらず、開発する側が変わらないというのはやはりおかしく、アジャイルという考え方を導入するのは理にかなっていると言える。とはいうものの「変化を嫌う」風土は根強く、特にマイコンではその傾向があるように思う。しかし、マイコンこそアジャイルを適用すべき領域であるように感じた。マイコンは
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ネタバレアジャイルを導入したあとに陥りやすい問題に関して、多様な視点から解説してくれている。
「Smiling Adventure」や「4章 アジャイルを現場に定着させよう」は、いいね、いいね、頷きながら一行一行納得しながら読んだ。
アジャイルサムライと同様に他人に薦める書籍だなぁ。
引用
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アジャイルは手順の定義ではない
ソフトウェア開発をよりよくするために、顧客、マネージャ、開発チーム全員が、なにを重視すべきかを共有し、製品やシステムのビジネス価値を最大化させるために、最も合理的なチームのつくり方や開発の進め方を考えるためののフレームワークをまとめたものです。
ソフトウェア工学で、人の作業 -
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コンサルに行って返答に困る質問の一つに「うちの開発は今V字モデルです。あきやまさんはウォーターフォールの人と聞いていますが、そろそろうちの開発もアジャイルに移るべきでしょうか?」というのがあります。
ちょっと質問してみると、V字モデルではないことがすぐに分かるので、“ああ、アジャイルを導入したら魔法のようにコストが抑えられ、納期が短縮したうえで品質の高いソフトウェアが開発されると夢見ているんだな”と思います(心の中だけで口には出しません)。
ま、そんなことは、ないわけで、これまで経験したことを話します。
「開発者の技術力とモチベーションが大切です」とか「アジャイル憲章はいいですね」とかそ -
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引き続き、アジャイル開発のお勉強。改めて共感。
・ソフトウェアの価値を高めるには
1.変化を受け入れる
2.変化に対応する
3.人にフォーカスする
・アジャイルソフトウェア開発宣言
私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認め -
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「アジャイル開発の教科書」の名前の通り、既存の開発と比較してアジャイル開発のメリットを挙げている点や、アジャイルという概念だけで理解するのが難しいことを前提として、どのような形で組織やチームに浸透させるか、ワークショップや日々の心がけなどにも書かれており、わかりやすいものだった。
反面本質を説明する前にわかりやすさを示すために卑近な例を挙げて説明している箇所が、個人的には回りくどく蛇足に感じた。
人によってはそれがあるのでわかりやすいという見解もあるかもしれないが、ただ読む分量が増えているだけという印象を持ってしまったため、☆3つと思いました。