阪田由美子のレビュー一覧

  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    ネタバレ

    母上が以前読んでいて面白いわよ~と言っていたのを思い出して読んだ(母上は原書だったけど)。「未成年」の次にこれかよ、というのはあるけれど。
    アメリカンなノリのネタ本かと思いきや、かなり勉強して真面目に真剣に聖書と向き合っているので非常に勉強にもなったし楽しめた。ベストセラー作家の牧師が自分の言葉を商標登録するのにむかついて「イエスやモーセがそんなことしただろうか。『もう一方のほおをも向けなさい』®とか、『わたしの民を去らせよ』™とか」と言うのは笑った。
    月日が過ぎるにつれて精神的にも影響を受けているのがはっきりしてきてますます引き込まれる。引用されている書籍も面白そうなのが多くて、読みたい本が

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    2019年12月07日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    十戒に従う
    産んで増え
    隣人を愛す
    収入の十分の一の捧げ物をする
    嘘をつかない
    悪口・噂話をしない
    混紡の服を着ない
    姦淫の罪を犯したものを石打ちにする
    毎月初めに角笛を吹く
    生理中の女性に触れてはいけない
    植えてから5年経っていない木の実は食べてはいけない

    などなど

    現代NYで、聖書の教えに忠実に暮らそうと思ったらどんなことになるか…。
    “ユダヤ人とは名ばかりの”“信仰心のかけらもない”著者が、それを実行した1年間の記録である。

    私自身は、カトリックのミサに通って、神の存在を実感できるようになったか?というと、NO。
    逆に、キリスト教に否定的な印象を持つようになってしまった。それでも、

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    2019年01月21日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    作者が不可知論者であるということが大切。そして、次回作でもあるように彼のプライベートがかなり、プロジェクトに入り込んでくるところが、また感慨深い。
    読む価値ありと思ったのは、同性愛に関するキリスト教の考えの講釈。
    男尊女卑や敗戦者に対する扱いという現代と相容れない価値観がベースになっているため。
    カフェテリア宗教でもかまわない。聖書を字義解釈するって想像以上に大変です。

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    2016年05月25日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    [爾、この試み笑うべからず]仕事好きで潔癖性、さらには信仰心のかけらも持たない著者が、聖書に書かれた記述に即してニューヨークで生活をしたらどうなるか......そんなとんでもない不謹慎(?)な挑戦の経過とその結果 について 記録した作品です。著者は、『驚異の百科事典男』など、実験型ジャーナリズムとも呼べる作品を世に送り出しているA.J.ジェイコブス。訳者は、本書で聖書について知らなかったことが非常に多かったと振り返る阪田由美子。原題は、『The Year of Living Biblically -One Man's Humble Quest to Follow the Bible

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    2015年05月11日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    ニューヨークに住んでいる筆者が、1年の間、聖書に書いてあることをほとんど文字どおりに忠実に実践していくノンフィクション。
    この筆者は、一応ユダヤ人だが、不可知論者(神がいるかどうかはわかりようがないと思っている人)で、いわゆる敬虔な人々を見るとちょっと引いてしまう、という感性の持ち主で、日本人には感情移入しやすいと思う。
    簡単に聖書の教えを守る、といっても並大抵ではない。有名な「汝の隣人を愛せ」のようなものもあれば、「十弦の琴を奏でてほめ歌をうたえ」「二種の糸で織った衣服を身に着けてはならない」など、なんで?と聞きたくなるような教えも、筆者は忠実に守ろうとする。
    ところで、アメリカではこのよう

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    2013年05月24日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    聖書に慣れ親しんだ無宗教の私にとっては、彼の根性と気づきにはかなり笑わされた。電車でたまに思いだし笑いが出て、毎日がラッキーに感じるよ

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    2013年04月19日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    ニューヨークに住む、ごく一般的な感性を持った人間が、率直に思ったことを(しかもちょっと面白く)書いているので、面白く読めました。
    現代社会の仕組みに宗教がどのように関与しているのか、宗教がどのように対応しているのか、その一端が分かったような気がします。
    著者自身が変化していく様子が時を追ってリアルに描かれていて、興味深かったです。
    周囲の人間の意見が多様なので、面白かったし、きっとそれは普通の生活の仕方だと分からない部分だと思いました。
    宗教にも本当に色々あるのだなあと、そして宗教の教えだけでなく信者の性質にもいろいろあるのだなあと感心しました。
    そんなにいろいろの考え方の人がいる世界…広くて

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    2012年07月27日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    これも、体験もの。
    『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
    に続いて、似たような傾向のものを手に取ってみたり。
    最近は、こういうちょっと極端な体験型ルポがはやっているのだろうか?
    現代版のロビンソン・クルーソーが増えるのは
    個人的にも面白いし、頼もしい。

    さて、これも『ぼくは…』にたがわず面白かった。
    タイトル通り、聖書の掟に従って一年間生きる、というそこだけ抜き出すと
    めっちゃファンダメンタリストな感じがするが、さにあらず。

    ちなみに著者はユダヤ教なので、ここで言う聖書とは専ら旧約聖書(著者が言うところのヘブライ語聖書)のことだ。
    新約の掟についての体験は後半の四カ月ほど。

    600ペ

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    2012年03月24日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    新聞の書評欄から興味を持って。不可知論者なNYに住む著者が、一年間【聖書の教え】を忠実に守って生活した記録。普通にどん引くと思うものも素晴らしく思えていく結果とか「何故?!」と思わず何度か突っ込みいれてしまいました。神を感じるとかも「トランス状態…?」と思う自分には到底理解不能の世界です。でもひとつ思ったことは「聖書が記さなければそんなこともしないの?」空気読む日本人には普通にしていることを、聖書で法にし、それによって守るって…え?となりました。あ、でも文章は面白いです。忍耐強い奥さんがホント素晴らしい。

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    2012年03月11日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    特に信仰に熱心でない、ニューヨーカー(ユダヤ系)が一年間、聖書の教えに従う生活を実行した内容をまとめたノンフィクション。
    600ページ以上あって分量は多いけど、ユーモアたっぷりで読みやすい。
    旧約聖書には、ちょっと意味が分からない戒律が多くて、作者がそれをどうこなしていくかが見どころ。
    例えば、日曜日に働いてる人には罰を与えなければならないし、生理中の女性には触れてはいけないのだ。
    聖書になじみのない僕には、聖書の内容だったり、現代のアメリカ人がどのようにキリスト教に向き合っているかの勉強になった。

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    2018年08月14日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    ユダヤ教、キリスト教を始め様々な信条の人々が登場し、アメリカの宗教模様が垣間見れる本。500以上もある注釈が面白く、現地の文化や生活感が伝わってくる。
    制約があればこそ、感謝の気持ちが生まれるものか。

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    2014年06月22日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    面白いだけじゃなくて、ためになる。宗教(キリスト教とユダヤ教)を通してアメリカという国を垣間見ることが出来る。

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    2013年11月08日
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    実際の聖書並みの分厚さを誇る『聖書男』。あまり信心深くないことを自認する筆者がなんと、現代のNYで1年間、出来るだけ新旧約聖書の教えを実践していくというなんともハチャメチャな企画を記録したものです。

    筆者は雑誌『エスクァイア』の編集者兼ライターです。前作でブリタニカの百科事典を全巻読破したあとの次の挑戦はなんと、現代のニュー・ヨークで新旧約聖書の教えを出来るだけ『文字通りに』1年間実践してみるというなんともブッ飛びの企画でした。

    しかし、筆者自身はあまり信心深い人間ではなく、そういったところが、読者の共感を呼んだのかもしれません。僕はちなみのこの本を入手したとき本物の聖書並みの分厚さに『マ

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    2013年09月20日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    やっと読み終わった。主にアメリカ人と話してると、ノンフィクションが好きなのが分かると、「何がいい?」って聞かれるんだけど、当面はこれでしのげそう。イスラム圏の配慮もまあまああるし、悪くはないと思う。アメリカの宗教構造が思ったより複雑なことがよくわかったのも意外な成果。

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    2012年05月27日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    前作で百科事典を読破したNY 在住ライターが、今度は「聖書の教え通りに生活する事」に挑戦する話。

    よくここまでやるよなあ、と思う。個人的には筆者の隣人の話が興味深かった。

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    2012年01月29日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    これは、ユダヤ人だけどほとんどユダヤ人らしく育たなかったリベラルなニューヨーカーのライターが、聖書に書いてあることを実践していく体験本である。
    本書にあるように、聖書とか宗教って知りたいけど近づきすぎたら怖い感じだ。
    宗教に異常にはまっちゃって、誰でも彼でも勧誘するようになっちゃったらちょっといやだと考える著者の感覚はよくわかる。
    その聖書を言葉通りに実践しようとするのだが、現代のニューヨークという最も進んだ都市では困難がいっぱいだ。聖書に書かれる無理難題をゲームのようにクリアしている様子はとても面白い。
    興味深かったのは、かなり保守的な人たちへのインタビューだ。
    たとえば、進化論を信じず、聖

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    2012年01月22日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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     文藝春秋でみつけて、この本を購入。

     A・Jは、世俗的なユダヤ教徒で、奥さんと一人の子持ち。ジャーナリストで本をだすネタとして、旧約新約聖書の教えてをまもって生活して、その日記で一冊の本を書いた。

     聖書のどっかにひげを切ってはいけないとかいてあるらしく、その顔がひげに覆われていく写真が一こまずつのっている。

     それだけでもおかしい。しかし著者はしごくまじめに悩みながら旧約、新約聖書のきまりをまもろうと努める。

     でも、だんだん著者が敬虔な思想の持ち主にかわっていくプロセスがみえておもしろい。また、著者が納得していく聖書の言葉は、よんでいて自分も納得できる。

    ①コヘレトの

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    2011年11月27日
  • 聖書男(バイブルマン) 現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記

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    聖書の知識があった方が楽しめるかなぁ。
    日記形式なせいもあり、ちょっと冗長化もしれないが。実体験ベースだという感じはこちらの形式のほうがしっかり出るかな。

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    2015年02月28日