溝渕利明のレビュー一覧

  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    コンクリートの教科書?って思うぐらい詳細に詳しく書かれているので、詳細部分は当然のごとく流し読み。民主党政権時代のコンクリートから人への政策がいかにだめだったかを土木関係の人から見た視点で詳しく書かれていたりする。

    だけど、この本を読み終わって危機感を抱けか?ってなると・・・どうせ誰かが対処してくれるだろうという楽観的な感想を抱く。

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    2022年01月01日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    鉄筋コンクリートなしではインフラは成り立たないが高度成長期に作られた構造物が築50年を超え始めている。圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋、しかもコンクリートそのものが鉄をさびから防ぐという素晴らしい組み合わせだが、それでも老朽化は進む。最新のものでは鉄筋に錆び止めのコーティングを施し耐久性を大きく増しているそうだが既にある構造物は老朽化診断をされていないものが多い。

    日本の橋梁は約15万あり内4万1千は1970年代までに作られた。東海道新幹線は東京ー大阪間515kmのうちコンクリート橋が148km、鉄橋が22km、トンネルが70kmありこれらを会わせると延長のほぼ半分に当たる。JRは

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    2013年08月16日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    コンクリート工学の専門家による入門書。
    現代において様々な構造物にコンクリートが使われているが、どのような材料なのか知らない事が多い。この本では、コンクリートの歴史、性質、工法などを簡潔に紹介し、現状の問題点と今後の対応について提言を行う。
    コンクリートは、日本中のどこにでもある当たり前の材料で、普段はあまり気にしたことが無い。しかし、最近メンテナンス不備による事故(トンネルや橋の崩落等)や、海外での建物の倒壊の話をよく聞くようになった。鉄筋コンクリートの構造物は堅牢なイメージがあるが、実は中性化やアリカリシリカ反応、塩害などの病気がある。人間と同じく時間の経過と共に劣化していき、ある時点で壊

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    2016年02月21日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    扇情的なタイトルであるが、展開はしごく真っ当。まずコンクリートの歴史、性質、材質を素人にもわかりやすく解説し、そこから生じる欠点、劣化、寿命について述べ、最後にあるべき姿を示す。

    こういう警鐘本は自分が訴えたい問題を語るのに一生懸命になりがちで、初学者を置いていく傾向があるが、本書は全く無関係の人間が議題に参加できるようになれるまでの道を敷いているところ、さすが土木業といったところか。

    後半の施策の提案においてはやや個人的な事情・情感が表に出過ぎてる感もあるが、総じて読みやすい、コンクリート入門書。

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    2018年10月20日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    コンクリートは永遠のものではなく、放っておいたら壊れるのだ。



    笹子トンネルの天井崩落事故以降、高速道路のトンネル点検の場面にたびたび遭遇した。そう、コンクリートには点検が必要なのである。



    建物・構造物が完成するまでの工事保険はあっても、人間の生命保険に相当するような保険がない。けれどコンクリートも病気になる。「塩のとりすぎ」も体に悪い。健診を怠れば、病魔は深刻なところまで進む。けれど、保険がない(資金の手当がない)から、なおせない。これが現在のコンクリート建造物の実情である。笹子トンネルの件は、大きく報じられて国が動いたが、橋やらビルやら下水管やら、コンクリートで出来た古いものは沢

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    2022年06月01日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    コンクリートから人へ、のキャッチフレーズを唱えた方々の弊害が根深く残っている中、土木工学を学ぼうとする学生が増える要素は残念ながら無い。本書でいうコンクリート医師の社会的評価向上を待つしかない。土木工学に携わるものとして、広く分かり易く説明し続ける決意を改めてした次第である。

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    2014年04月05日
  • コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

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    重要性を増すインフラの更新・延命化。コンクリートの基本からこれからの土木技術のありかたまでを紹介。コンクリートの劣化を人間の病気に喩える説明は,分かりやすくはあるけど,誤解を招きそうでもある。専門的に過ぎる記述もあり,ちょっとバランスが悪いかも。

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    2013年10月02日