コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

コンクリート崩壊 危機にどう備えるか

720円 (税込)

3pt

3.3

高度成長期に大量に造られたコンクリート構造物は、建造後40年以上経とうとしているが、本当に安全なのか?アメリカでは1930年代に数多く造られたインフラが30~40年後に次々と崩壊し「荒廃するアメリカ」と呼ばれた。日本でも点検を怠ればその轍(てつ)を踏む恐れがあるが、なんと法律では点検は義務化されていないのだ。本書はコンクリート工学の専門家が、新石器時代まで遡ってコンクリートの歴史をひもときつつ、中性化やアリカリシリカ反応など鉄筋コンクリートの「病因」を解説し警鐘を鳴らす。特に塩害は要注意で、海岸に建てられた鉄筋コンクリート構造物の寿命は50年とも推測される。これらの危機に備えるべく、本書は維持管理のための「コンクリートドクター」の配備を提案する。さらに、JR東海の大規模改修や首都高速道路の大規模修繕についても取り上げる。

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コンクリート崩壊 危機にどう備えるか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    コンクリートの教科書?って思うぐらい詳細に詳しく書かれているので、詳細部分は当然のごとく流し読み。民主党政権時代のコンクリートから人への政策がいかにだめだったかを土木関係の人から見た視点で詳しく書かれていたりする。

    だけど、この本を読み終わって危機感を抱けか?ってなると・・・どうせ誰かが対処してく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月16日

    鉄筋コンクリートなしではインフラは成り立たないが高度成長期に作られた構造物が築50年を超え始めている。圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋、しかもコンクリートそのものが鉄をさびから防ぐという素晴らしい組み合わせだが、それでも老朽化は進む。最新のものでは鉄筋に錆び止めのコーティングを施し耐久性を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月21日

    コンクリート工学の専門家による入門書。
    現代において様々な構造物にコンクリートが使われているが、どのような材料なのか知らない事が多い。この本では、コンクリートの歴史、性質、工法などを簡潔に紹介し、現状の問題点と今後の対応について提言を行う。
    コンクリートは、日本中のどこにでもある当たり前の材料で、普...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月20日

    扇情的なタイトルであるが、展開はしごく真っ当。まずコンクリートの歴史、性質、材質を素人にもわかりやすく解説し、そこから生じる欠点、劣化、寿命について述べ、最後にあるべき姿を示す。

    こういう警鐘本は自分が訴えたい問題を語るのに一生懸命になりがちで、初学者を置いていく傾向があるが、本書は全く無関係の人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月01日

    コンクリートは永遠のものではなく、放っておいたら壊れるのだ。



    笹子トンネルの天井崩落事故以降、高速道路のトンネル点検の場面にたびたび遭遇した。そう、コンクリートには点検が必要なのである。



    建物・構造物が完成するまでの工事保険はあっても、人間の生命保険に相当するような保険がない。けれどコン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月05日

    コンクリートから人へ、のキャッチフレーズを唱えた方々の弊害が根深く残っている中、土木工学を学ぼうとする学生が増える要素は残念ながら無い。本書でいうコンクリート医師の社会的評価向上を待つしかない。土木工学に携わるものとして、広く分かり易く説明し続ける決意を改めてした次第である。

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    Posted by ブクログ 2013年10月02日

    重要性を増すインフラの更新・延命化。コンクリートの基本からこれからの土木技術のありかたまでを紹介。コンクリートの劣化を人間の病気に喩える説明は,分かりやすくはあるけど,誤解を招きそうでもある。専門的に過ぎる記述もあり,ちょっとバランスが悪いかも。

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