石神茉莉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うん、確かに幻想小説。でも、ライトノベル風味。
出だしの炎の中でヴァイオリンを奏でる少年とその両脇で踊る人魚のイメージはとても魅惑的でよかった。でも、ミナモリさんたちが微妙に中途半端に感じたのと、玩具屋の店主兄妹がちょっと俗っぽいかな~(^^;)だからライトノベル風味な感じがするんだろうな~
でも、ディズニー的な人魚より、こういう妖怪的な人魚のほうが好みなので、この人魚の扱いは非常に好印象。
もっとこう、人魚と炎とヴァイオリンのイメージを畳み掛けるように使ってくれてもよかったかも。過去のほんとの記憶かどうかわからないイメージに追い立てられて、追い詰められていく感があんまり感じなかったかな。涼子 -
Posted by ブクログ
あ、これシリーズものの2作目だった。
でも完璧にこれ、ミステリじゃないよね。
作者は幻想文学畑の人らしいけど、うん、これ幻想小説だよ。
あと本の紹介文を読んで、私はどちらかというとアステカ神話のテスカトリポカの祭祀に捧げられる生贄を思い出したんだけど(一年間だけ何もかも思い通りになって、そのあとに死ぬってトコが似てる)、実際この中ではヴェネツィアのカーニバルがモチーフになってました。ヴェネツィアも嫌いじゃないけど、モチーフとしてはありきたりかな。
キャラクターに魅力も感じなかったなぁ。
幻想小説の域を出ないままだったら、3作目は読まないかも。