岡田斗司夫FREEexのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最近は出てからほどない状態で読んでいるので、
岡田斗司夫の考えが進んでいく様子が分かる。
「道徳」というテーマで、いろいろな視点から対談を通じて探っていく本。
自分の知らない世界をさらに突っ込んで見せてくれる、隅々刺激的な本。
「倫理と道徳は違うもの」
「富ではなくこれからはリスクを再分配しなければならない」
「トップを挿げ替えることで納得してしまう世間」
「合理性」と「損得教」
一つの答えでまとめるには大きすぎる。
小さな単位を良くするために必要なものが何なのか。
ヒントがたくさん詰まった本。
最後の東氏の言う「25年後のフクシマ」は、
いきなり25年後に飛んで、
その間にある無数の地道で危 -
Posted by ブクログ
ネタバレ道徳とはなにか。そんなのしってるよっていう、「いじめはいけない」「暴力はいけない」っていう堅苦しい道徳を本書は語っていない。
まだ私もよく知らないのだが、アニメ会社のガイナックスを設立した岡田斗司夫さんという方と、7人のおもしろい方々(僕がこの本読んでそう思った)の対談形式で、人それぞれの道徳の形が述べられている。雑談っぽいのもすごく多いが、その中でも実は道徳ってのが考えられてたり、とても面白かった。
話題も、東日本大震災や、週刊少年ジャンプ、子どものころ物を盗って怒られた話、ネットの話、中国の話などほんとに様々で、全然飽きなかった。
今、自分のいる学校でも、道徳は昔ながらのカリキュ -
Posted by ブクログ
宮崎駿のひととなりから、『風立ちぬ』に込められたメッセージを解釈している本です。『風立ちぬ』についてのみ書かれているのではなく、『ルパン三世―カリオストロの城』に見られるアニメーションの技術をわかりやすく解説し、さらにスタジオジブリや宮崎吾朗についても、著者の見方が語られています。
分析の方法としては作家論なのですが、宮崎駿という強烈な個性をもつ監督によってつくられた作品なので、すくなくとも一度はこうした観点から作品が読み解かれる必要はあるはずです。そうした意味で本書は、『風立ちぬ』やそのほかの宮崎駿作品を論じるための一つの叩き台となりうる内容ではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫氏が一癖も二癖もある論客と「道徳」について語る対談集。小林よしのり氏とか古市憲寿氏なんかがどんなふうに語るのかにも興味があり、また岡田氏の問題意識や見解にシンパシーを感じることも多いので、かなり期待して読み始めた。
「自我」「個人」「合理性」「市民」「共同体」「人間」「政治」「活動」「夢」というそれぞれのキーワードに関連して行われる対談は、確かに興味深かった。時々うなずきながら、時々反発を感じながら、楽しく読むことができた。
ただ、全体としては岡田氏のキャラクターや意見がつよく出すぎていて、そしてそれが対談相手の意見としっかりぶつかってどこかにつながっていくという印象が余り -
Posted by ブクログ
2010,11,13年の対談を元にした本。
評価経済社会の可能性について語る。
貨幣の価値の転換、楽しそうなことへの出資、
仮想通貨やクラウドファンディングなど、
どんどんと身近に入ってきている考え方の
基本的なところが分かる感じ。
お金で解決するのは時間がかからないが、格差が固定される傾向が強い。
評価・アイディア・キャラクターに賛同し、共感するという、
一緒に参加していく形の方法は、その人を知る時間が必要。
(それもSNSが普及している中では、格段に短くなったのだろうけど)
どんなジャンルのものでも、こうしたやり方は可能なのかもしれないけど、
毎回そんなにテンション高いのも疲れるような気が -
Posted by ブクログ
本書は対談形式になっており二人が話した内容に分かりやすく脚注がついている。堀江氏の本は何冊も読んでいるが岡田氏は初めて。
岡田氏の提唱する貨幣経済から評価経済への移行など興味深い内容が多かった。内容は主に二人でのアニメ制作がメインになっているがアニメに興味がない人でも資金の集め方や作成方法はとても興味深く勉強になる。科学や物理など無知の自分にも分かりやすかった。
何かを始めるにはお金がかかる事が多いが、クラウドファンディング以外にも岡田氏が行っているコンテンツを無料化するために社員が社長に給料を払うexシステムというものに刺激をうけた。確かに働き方やお金の稼ぎ方は色々ありそれをシステム化して生 -
Posted by ブクログ
評価経済社会を唱える岡田氏と今ブームの21世紀の資本の翻訳者でもある山形氏の経済についての対談した一冊。
金利とプロジェクトの相関関係や経済と貨幣は相関関係がある。モノがあって、カネが動かすヒトがいることなど経済の根幹が本書で理解できました。
本書では岡田氏の評価経済社会を軸として話は進み、それをもとに山形氏が応えていますが、評価社会経済の理論と山形氏の資本経済の理論とは全く水と油のようで噛み合ってない印象を受けました。
例えば公共事業の話は小さいコミュニティなら評価社会の原理は通用しそうだが、市町村、国家単位のレベルになると山形氏の資本経済の原理でないとうまくいかないだろうと感じました。
-
Posted by ブクログ
昔「お金なんて制度がいつまであるか分からない」みたいなこと知人が言ってたけど,このことか。貨幣経済にとって替わる評価経済を強調する岡田氏とそれをたしなめる山形氏の対談,という感じ。
動産,不動産ではない時間産という個人資産とか,信用や人間関係を背景にした地域通貨・組織通貨・個人通貨とか。単なる妄想でもなくて,岡田氏は実際に評価経済の実験場としてFREEexなるシステムを運営してるらしい。年会費12万円で岡田氏との距離を買ってる人が150人みたいな話にはちょっと驚いた。
何だかポジティブな話で,クリエイティブで稀少価値ある人たちはそれで大いにやっていけばいいだろうけど,でも世の中の大半は今まで通