ミハイル・ゴルバチョフのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゴルバチョフ対談の中巻。
二人の革命家の話は、だんだんと深いテーマに。そしてテーマが深まるのと比例するように、二人の対話が白熱していく。
率直な語らい。ゴルバチョフも縦横無尽に持論を展開する。受ける池田先生も、仏法の眼から明確な思想を返す。賛同するところは賛同し、否定するところは否定する。
例えば、ロシアのリーダーにべっとりと染み付いた「民衆を見下す思想」。池田先生はこの思想に、鋭く切り込む。池田先生は、民衆を見下し、愚弄するような思想は、絶対に許さない。
中巻の終盤、ゴルバチョフは教えを請う生徒のようになっていく。
下巻の展開が楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
まず、まえがきが素晴らしい。
「私たち二人は異なる文明に生き、異なる活動をしている。一方はロシア人でロシア正教の文明に育ち、他方は日本人で仏教文明に育ち、一方は政治を職業にし、他方は宗教者として活動している」
確かに、政治家・ゴルバチョフと宗教家・池田大作という、文化も職業も違う二人だが、その対談は、驚くほど響きあう。
実際の対談は、ゴルバチョフが大統領辞任後の、1994年頃から行われ、その後も日本やロシアで、会談を重ねることになる。
この二人がなぜ、ここまで響きあうのか。それは二人が革命家だからだ。
時代を背負い、世界を変えようという革命家だからこその共鳴なのだ。
まえがきの続きには、こうあ