ミハイル・ゴルバチョフのレビュー一覧

  • 二十世紀の精神の教訓(中)

    Posted by ブクログ

    ゴルバチョフ対談の中巻。
    二人の革命家の話は、だんだんと深いテーマに。そしてテーマが深まるのと比例するように、二人の対話が白熱していく。
    率直な語らい。ゴルバチョフも縦横無尽に持論を展開する。受ける池田先生も、仏法の眼から明確な思想を返す。賛同するところは賛同し、否定するところは否定する。
    例えば、ロシアのリーダーにべっとりと染み付いた「民衆を見下す思想」。池田先生はこの思想に、鋭く切り込む。池田先生は、民衆を見下し、愚弄するような思想は、絶対に許さない。
    中巻の終盤、ゴルバチョフは教えを請う生徒のようになっていく。
    下巻の展開が楽しみだ。

    0
    2012年04月30日
  • 二十世紀の精神の教訓(上)

    Posted by ブクログ

    まず、まえがきが素晴らしい。
    「私たち二人は異なる文明に生き、異なる活動をしている。一方はロシア人でロシア正教の文明に育ち、他方は日本人で仏教文明に育ち、一方は政治を職業にし、他方は宗教者として活動している」
    確かに、政治家・ゴルバチョフと宗教家・池田大作という、文化も職業も違う二人だが、その対談は、驚くほど響きあう。
    実際の対談は、ゴルバチョフが大統領辞任後の、1994年頃から行われ、その後も日本やロシアで、会談を重ねることになる。
    この二人がなぜ、ここまで響きあうのか。それは二人が革命家だからだ。
    時代を背負い、世界を変えようという革命家だからこその共鳴なのだ。
    まえがきの続きには、こうあ

    0
    2012年04月25日