久保田崇のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「自分の能力を発揮するため」というよりも「組織内で潰されないため」に、組織内でどう立ち回るか、といったことを中心に著述されている本です。
この本にある組織内のサバイバル術とは、究極のところ「いかに人間関係に失敗せず業務を進めていくか」ということですが、記述やエピソードは生々しく、それゆえに共感できるところが多くあります。
組織内での人間関係に気を配る、ということは、たとえくだらないと思っていたとしても、組織で仕事をする以上避けることはできません。また、能力があるのに人間関係で躓いて能力が発揮できないというのもつまらない話です。
違う組織に移るたびに、また再読していきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
元内閣府官僚(本書執筆当時は現役)の仕事術。
官僚の仕事・人脈・コミュニケーション・読書・英語・プライベートなどなど。
フォトリーディング・速読については個人的にあまり手が伸びないので、これを読んでも懐疑的だったけど、それ以外はこれからのイメージとして結構参考になった。仕事を進める順番とか、リマインダーの活用、上司との付き合い方とか。社会人なら結構やってるんだろうけど。
自己啓発本って効果が怪しかったり胡散臭かったりして敬遠してたんだけど、こう論理的に自己啓発のメリットを説明されると、ちょっと手を出してみようかな、という気になる。さすがに「1分間読書法」的なのとかは敷居が高いけど、読めそうなの -
Posted by ブクログ
1.「頭を使って、他人と共同作業が必要な仕事」を午前中にやってしまう。次に「頭を使わず、他人との共同作業が必要な仕事」、「頭を使って、自己完結できる仕事」、さいごに「頭を使わず、自己完結できる仕事」。
2.現代のホワイトカラーの仕事に求められるのは、質より量、特にスピード。アウトプットを意識して、必要最低限を!
3.忙しいポジションに就いても、余裕を失わない人が、さらに重要なポジションに就いていく。
4.省内リソースを把握する:ヒト(幹部の名前、どの案件でどの幹部まで話を入れておく必要があるか、同僚の情報)、カネ(予算獲得の方法、プロセス、財務省主計局の落としどころ、予算執行の裁量が許される範 -
Posted by ブクログ
官僚がエリートと言われる所以や、問題視されている昨今、官僚の実態を知りつつ、日本のトップといっても過言ではない人達の仕事術を知りたいと思い購入に至った。
論理的かつ人情的で頭に入りやすく、楽しく読むことができた本であった。
経験談を踏まえた主観的記述は、理解が容易であり、説得力にも長けている記述である。また、自身・官僚・日本を客観視できる視野も持っているため、それぞれの長短を把握していることが人間としての質の高さを表している。
初めての著作らしいが、初めからこれだけの書籍が出せることだけでも能力が高いことがわかる。これからも読んでいきたい。 -
Posted by ブクログ
主旨:霞が関の仕事をこなす中で培った仕事術の紹介です。質の高い仕事をこなすために必要と思われる人脈術、読書術、営業術を合わせて紹介とあります。
限られた時間の中で、インプットと、最大のアウトプットをするための試行錯誤が紹介されていると感じました。
気になったことは以下です。
・国会答弁 政治家に説明するための時間は、3分。1枚紙と呼ばれる要点を簡潔に記載した1ペーパーを用意している。
・締め切り時刻が過ぎると、意見がないとみなされる。つまり、アウトプットゼロになってしまう。
・やるべき仕事リストを作ったら、自分で完結する仕事か、他人が絡む仕事かを確認して、他人が絡む仕事を優先的に処理をす -
Posted by ブクログ
いわゆる、官僚の方々はどんな本を読むのだろう、と知るきっかけになる本だった。本の読み方や、それぞれの興味関心の分野をどのように捉えているのか、官僚から見た本の内容の一端を知れて、面白い。
意外とスピリチュアルも馬鹿にできないと著者が語っているのは驚きで、証拠などを持って否定できない領域も引き受けるというのが、面白いと思った。
官僚の間での推薦図書で、歴史や衰亡を取り扱った本、小説がよく取り上げられるのは、やはり国家・行政運営に携わる人達の間での実践的な知識なのだろうか。
ブックガイドとしても使えるかもしれない。
少なくとも、今まであまり触れてこなかった歴史系の本を触れてみようという気持に