久保田崇のレビュー一覧
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筆者がキャリア官僚として、国会対応や政治家への説明など、深夜や時には明け方にまで及ぶような長時間労働を強いられる中で、仕事を早くこなし、自身の自由となる時間や、健康を確保するため、身に付けてきた仕事術などについて語られている。
ひとつひとつの話がわかりやすくて、言われてみればなるほどと思わせられるような話が多く、そこに筆者の頭の良さが感じ取れる。
本書で語られている仕事術は、民間の仕事にも活かせる部分が多いのではないだろうか。また、直接的な仕事術以外にも、官僚の仕事の内容や実情、留学当時の話、勉強法やプライベートに関する話なども含まれており、飽きさせない。 -
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忙しい日々を送る官僚たち、
多忙な業務の中、多くの官僚は勉強を続けている。
彼らは忙しく過ごす日常の中どのように知識を蓄えているのか。
資格試験を例にとり、とても分かりやすく解説をしてくれます。
要は「選択と集中」というドラッカーの理論に通ずる思考で
勉強プランを立てることが大切であるということですね。
必要な所を勉強し、捨ててもよい所は潔く捨てる。
ただの勉強法だけでなく、それよりも大切なことである
モチベーションUP術に関しても記述がされているのは
素晴らしいと感じました。プランが計画的に練られていても
ヤル気が続かなければ意味がありませんからね。
ナマケモノ前提で考えられていたの -
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公共関連のプロジェクトに関わっていることから、官僚がどのような仕事をしているか興味を持ち、本書を手に取った。
仕事術は、民間も中央省庁も本質は同じだが、利益を追求する民間と、手続きを重視する官僚の仕事の中身の違いと量の多さは、本書を読んで改めて痛感した。仕事量が多くても確実な業務遂行が求められる官僚の仕事に対するマインドを学べた。
文体は、非常に読みやすく、また前向きなテイストで書かれていて、気持ちよくあっという間に読み進めることができた。
書いてあることは、巷の仕事術の本と大差はなく、人により合う合わないはありそう。
官僚の仕事レベルを意識して、今関わっているプロジェクトを成功に導きたい。 -
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組織内でうまく仕事をしていくための初級者向けハウトゥー本。掛川市長が書いているので読んだ。現代の若者に対しては内容が具体的で分かりやすくていいと思う。著者は優秀な官僚だったのだろうと思う。
でもリーダーは信念を持って、嫌われようが、恨まれようが、やり抜いていく、そのためにどうするかを考えているくらいがいいと思う私は、逆に少し掛川市が心配になった。幻冬舎の見城さんの本を2冊連続で読んだ直後だったから余計に。
この本の趣旨は周りは変えられない前提なのでアレだが、本来はまず組織として上の立場になる官僚を何とかすべきだと思う。
この本の内容とは全く関係ないが、東海道新幹線は、掛川駅を廃止して、富 -
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若手公務員向けの本ですね。
民間と霞ヶ関の両方を経験した私の視点で見ると、霞ヶ関の仕事は、超短期知識詰め込み、定型的なアウトプットが特徴。話し方も書類も手続きも交渉も配慮も、霞ヶ関and永田町のお作法があり、それに沿う必要がある。
霞ヶ関のできる人は、そのお作法に沿って、猛スピードで動ける人。彼らはそれこそ東大受験の勢いで、突発的に飛んで来るものを、驚くべきスピードで捌く。
そんな中で生き延びたい人はこの本を読むとよいだろう。
民間企業はもっと柔軟でクリエイティブ。最後は利益を出せればよく、その過程はかなりショートカットしたり、自分の色を出したり、新しいことを試したりできる。こちら側の -
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珍しい現役官僚の本。
意識高い系の本だが、自己啓発的な内容について、書いてあることは凡庸。
むしろ現役官僚がどのような仕事をし、生活を送っているか…というのを知るための本。
「人と会う前に十分に予習をすることについては、霞が関の公務員はよく鍛えられている。なぜなら、永田町の国会議員会館に呼び出されることが多いから。」
などというのは、なるほどな、と思った。
法案作成については、
「法案作成の作業というのは、条文の一語一語を丹念に詰めていく作業。そして、その一語一語について、内閣法制局という、政府提案の法案すべてを担当する役所から深夜に及ぶ審査を毎晩頂いた上で、書き上げていきます。法案を書き -
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ネタバレエリート官僚の仕事術について書かれた本。新書サイズで読みやすく、内容も専門的なことなどはないため、大変読みやすい。
個人的に参考になると思った部分をいかにメモ。
官僚の当初大事な仕事は「必要な情報の判別」「自分だけで解決できるか否かの判断」「タスクをいかにさばくか」「省内のキーマンについて知っておくこと」「コミュニケーションの方法(メール、対面、電話など)」
人脈づくりのポイントは「相手をよく知る」「仕事以外のコミュニケーションが大事」「論破しない」
読書は最も費用対効果の高い投資1500円程度で他人のスキルを得ることができる
英語の勉強はリスニングを中心とした慣れ
テレビは時間の -
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「官僚に学ぶ」シリーズを量産している内閣府若手官僚(現在は陸前高田市副市長)による読書術の本。「官僚に学ぶ」とあるが、実態としては「官僚である著者の読書歴に学ぶ」といったところか。
様々な本が紹介されてるが、正直、あまり自分の関心に引っかかるものは少なかった。ちょっと怪しげとも思える自己啓発系の本やスピリチュアル系の本を著者が結構読んでることは少し意外だった。著者一押しの経営コンサルタント、神田昌典氏のことは恥ずかしながら知らなかったので、ちょっと著書を読んでみようかなという気にはなった。
『啓け!――被災地へ命の道をつなげ』というマンガの紹介で触れられていた、徳山日出男東北地方整備局長(当時