山田圭一のレビュー一覧

  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    フェイクニュースに関する本は多いが、哲学の方面から考えているのがユニーク。フェイクニュースとは何か、そもそも私たちは何を信じ、何を信じてよいのかについて考えることができる。

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    2025年04月19日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    ネタバレ

    自分用読書メモ

    フェイクの組み合わせ
    【内容】嘘をつく、ミスリードを狙う
    【意図】欺くことを意図、デタラメ(真実に関心がない)

    デタラメは、pv数の増加やエンタメ性を狙う意図からフェイクを発信するため、内容が嘘か本当かに関心がない。それは嘘では無いか?と追求する議論の壇上に上がらずとも、チートのように発信できるため悪質。

    嘘をつく動機
    政治的な意図、経済的な意図、面白いことを発信したい

    情報的依存:他人経由で情報にアクセス
    認識的依存:入手した情報の正誤を自分で考える力

    証言を信じる要素
    一致性
    誠実さ
    能力条件

    一致性:今までこの人は信頼にあたる言動をしてきたか現実では、その上で

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    2025年01月31日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    インターネット、テレビ、新聞、ラジオ、うわさなど多くの情報が氾濫しています。
    その膨大な情報を、どうやったら信じてもいいものなのか、信じるのはよくないものなのか、その判断基準を考えていく本です。
    インターネットでXやインスタグラムなどをリツイートして拡散する人の中には、それが真実だろうが嘘だろうが気にしていない人が多数いる、ということが、薄々は感じていましたが、改めて文章で掲示されると衝撃的なものがありました。
    常に自分が知的な徳を忘れないで、情報に接し、発信しなければ、と思いました。

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    2024年12月15日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    ウィトゲンシュタインの名前が出てきてうっとなったが、それ以外はよい本だと思う。ある概念の条件を考える、みたいなのはやっぱり哲学者はうまい。

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    2025年09月01日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    政治家たちが互いに「フェイクだ」と罵る応酬。
    あるいは「選挙開票が操作された」という主張。
    対岸の火事と思っていたけど、そうも言えなさそうな昨今。
    本書を通して、フェイクニュースについて、考えるヒントを得たくて読むことにした。

    哲学の研究者の本は、一つ一つ前提を明らかにしてくれるので、自分としては割と好きだ。
    考えていなかった視座を知ることができたりする。

    本書では、対面的なコミュニケーションの場面での条件を考察して、ではネット空間ではどうか、と話が展開する。
    他人の証言を信じていいのか、噂を信じてはいけないのか、専門家を信じていいのか、そのうち誰を信じていいのか、マスメディアは信用できる

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    2025年08月24日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    20250727-0813 本書は2024年9月出版だが、これを読んでいる2025年7月現在、世間はフェイクニュースが当たり前のようにあるので、むしろその言葉を一時期より聞かなくなったような気がする。筆者は従来の知的権威の失墜を「知の民主化」というよりは「知のアナーキズム」ではないかという。その傾向は強まっているのではないか。
    フェイクニュースはしばしば陰謀論と結びついていることも多い。陰謀論とに対抗するには、著者は3つの対処法があるという。反芻・暴露・教育を提示しているが、この中でも教育の重要性を筆者は説いている。ここで言う「教育」は情報教育のことではなく、より根本的な知的な徳の教育である。

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    2025年07月30日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    フェイクニュース、陰謀論などがそもそもなんなのかって定義から始めるのが面白かった

    雑にまとめるなら手放しで信じられる情報はないってことかな思う
    また情報の確かさを検証する完璧なアプローチもなさそう
    ただここから断定をしてる情報や発信者は怪しいと言えるので一つフィルターにはなるかなと思う

    陰謀論のメカニズムである情報知ってることがステータスになりそれで他人を評価するって件は興味深い
    誤った情報を知ることだけでも悪影響が出る場合もあるのか
    真偽判定しようにも誤った情報を裏付ける情報にまた当たる可能性があるから難しい

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    2025年03月06日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    まず個人的な印象として、件の兵庫県知事選挙の後に読んだので、その内容に戦慄すら覚えた。
    また、"陰謀論"に囚われて抜け出せない人に関する記事等もちょうど最近目にすることが多かったので、そちらも実にタイムリー。

    序章から極力平易な言葉遣いで鋭い考察を飛ばしている。
    決して革新的で真新しい提唱が為されているというわけではないが、私たちが日常、虚実ない交ぜとなった情報過多社会に生きる中で、なんとなく感じ取っていた曖昧模糊とした焦燥や煩悶を一つ一つ拾い上げて明瞭に言語化し、説明してくれている。
    フェイクニュースという言葉自体は比較的新しいものだが、ここで展開されている論法は、例え

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    2025年01月12日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    ネタバレ

    哲学するということはあれこれ考えることであるからして、フェイクニュースについて時間をかけることを求めるものになるのは当然なんだけど。だんだんめんどくさくなってくる。ので、引っ掛かるのだろうなあ。

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    2024年11月05日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    「そもそもフェイクニュースや陰謀論とは?」という哲学的、言語学的な解説がおもしろかった。まさに読者(非専門家)と筆者ら専門家と前提知識を共有するということだろう。結論も単に「情報の取捨選択をしましょう」というような良い子ちゃん風なものではなく好感を持てる。

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    2024年10月18日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    フェイクニュースという言葉を聞いたのは、2016年の米国大統領選挙の時のトランプ候補の発言だった記憶がある。インターネット時代で、真偽が分からないニュースが飛び交うようになっていた時代だからだと思うが、考えてみれば関東大震災の時の朝鮮人虐殺がそれによるものだったし、太平洋戦争における大本営発表もそうだった。昔から行われていたものだった。それがネット時代になるとともに、大きく注目を浴びたわけだ。しかしタイトル通り、フェイクニュースとは何ものなのか?必ずしも嘘ではなくても、真偽に拘らずに流すニュースが確かにあるし、その理由もさまざま。そして信じるとはどういうことか、噂は信じて良いのか、「専門家」は

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    2024年10月12日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    よくここまで多角的に論じることができるもんだな、という感想。真っ当なことが書いてあり、学者品質で新書レベルに軽く深堀っており、リテラシー向上に資する。
    『ちょっと新しいテクノロジーでさ、みんな惑わされたり消化不良に陥っているけどさ、人間の根っこは変わってないからさ、ちょっと立ち止まって冷静に自己分析してみようぜ。そのうち馴染むからさ、それまで流されたり踊らされたりしないようにさ、ちゃんと考えてこーぜ』という内容で、考え方のヒントが多角的に紹介されている本。
    人類にとっては、マスメディアのルネッサンス、というステージなのかも、ですね。

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    2025年03月23日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    インターネットが発達して、良くも悪くも情報の扱い方が難しくなった気がします。

    たしかに、結論を急がないことが大事なのかもしれません。

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    2025年01月05日
  • フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか

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    書店で気になったもの。哲学的観点で、フェイクニュースの定義から語り起こされる。信用できる専門家の条件として、過去の証言の記録、利害関心とバイアス、同意する専門家の多さ、信念形成ルートの独立性ってのは、なるほど納得。全く目新しいって内容ではないけど、リテラシーの再確認にもってこいの一冊。

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    2024年10月15日