リチャード・フィリップスのレビュー一覧

  • キャプテンの責務

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    旅客や乗組員等、船内にいる人すべての避難が済むまで船長は船舶を
    去ってはならない。

    でも、ティレニア海で座礁・転覆したコスタ・コンコルディア号は
    さっさと船外に逃げ出して塩害警備隊から「船に戻れ。船にはまだ
    人がいる」と叱責された。

    コスタ・コンコルディア号のように座礁も転覆もしなかったが、船に
    乗組員全員を残したまま、船を離れた船長がいた。

    アメリカ船籍の貨物船マークス・アラバマ号は、ソマリア沖を航行中に
    海賊に拿捕された。リチャード・フィリップス船長は船と乗組員を守る
    為に、自ら海賊たちと共に救命艇に乗り込み、貨物船を離れた。

    2009年4月に発生したソマリア海

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    2019年02月06日
  • キャプテンの責務

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    "2009年にソマリア沖で海賊に襲撃された船の船長の物語。大型の貨物船の船長が、海賊から乗組員を守り、自らが人質となって過ごした数日間を赤裸々に語られる。その時、家族がどんな思いで過ごしたのかも知ることができる。
    生と死のはざまでは、本当に強い精神力が無いと心が折れてしまう。
    そんなギリギリの状況が語られる。
    そして、海軍特殊部隊SEALsが人質を奪還して日常生活に戻れる旅は感動に満ち溢れている。
    映画化されたのも当然だろう。映画は見ていないが、必ず見てみたいと思っている。"

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    2018年10月28日
  • キャプテンの責務

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    ネタバレ

    ●海事大学は私に”規律”を教えてくれたー当時の私に一番必要だったものだろう。そして真面目に生きることの重要さも学んだ。船上ではその場ですべえを解決する必要があり、ふざけてなどいられない。意味のない仕事などなく、すべての仕事が重要な価値を持つ。

    ●人は怒鳴り散らされると逆に従う気が失せるだけだという事を私自身、身に染みてわかっていたからだ。完璧をめざしたところで、やろうとしてもできない者は必ずいる。歩くことより、とにかく這ってでもまえに進むことをめざすべきだ。そうすれば、いずれ走ることも考えられるようになる

    ●船長がひとつのことだけにーたとえば乗組員がビールを一本か二本飲んだかどうかなどとい

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    2016年06月11日
  • キャプテンの責務

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    外務省のHPによると2003年以降の世界全体の海賊事案発生件数は200〜450件の間で推移しており、そのうちシージャックの発生は10〜20件程度だったのが2008年から2011年までは50件ほどのシージャックが発生した。この間増えたのはほぼソマリア沖、アデン湾のもので海賊事案全体の半数、そしてシージャックの8割ほどを占めていた。国際的な取り組みにより2012年以降は海賊の発生を抑えており、2014年の場合9月までの累計で事案が10件、シージャックは0となっている。現在海自の護衛官2隻が派遣され1隻はアデン湾を往復しての護衛を行い、もう1隻は割り当てられた海域の警戒活動を行っている。ほかにP−3

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    2015年01月19日
  • キャプテンの責務

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     素晴らしい。
     最後の数ページにぐっときた。解説もなくすーっつとフェードアウト。この色んな思いの表現の術を知らない。

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    2014年09月29日
  • キャプテンの責務

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    ネタバレ

    ソマリア海賊に襲われ、誘拐され、救出された船長の自伝の実話。
    興味本意で買ったけど、中身は様々な教えの詰まった素晴らしいものでした。
    船長というリーダーシップを求められる仕事からよいリーダーとは何かかたってますし、語ってますし、海賊に襲われたあとは精神を強く保つ大切さを語っています。

    学ぶところの多い良い本でした。

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    2014年02月04日
  • キャプテンの責務

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    ネタバレ

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    2009年4月、ソマリア沖でアメリカ船籍の貨物船(まーすく・アラバマ号)が海賊にシージャックされた。フィリップス船長は乗組員を救うため単身人質となり、救命艇で海賊に連れ去られる。やがて米海軍特殊部隊SEALsが現場海域に到着。人質交渉が進展せず緊張状態が続く中、船長は見張りの隙をついて脱出を図るが……。全米を震撼させたソマリア沖人質事件の真実を、フィリップス船長自信が克明に綴った衝撃の記憶。

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    2015年06月04日
  • キャプテンの責務

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    「えっ、今さら?船管に勤めてたこともあるのに?」と言うお叱りは覚悟。でも未読だったので読まないと、と言うことで香港→セブで読み切り。商船の船長(商船に限らないかも知れないが)に必要なのは統べる力、を再認識させてくれる。ウチの中国やフィリピンの船機長が同じ目に遭ったらどうなるんだろうか…。実は映画の方もまだ観ておりません。はよ観んと。そして、海運関係で未読未見の皆様、お早めに、をお勧めします。(ただし、ストーリー全体は偏ってる、という事実はお忘れ無く)

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    2014年12月26日