マーティン・ウォーカーのレビュー一覧

  • 黒いダイヤモンド

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    ルイーズ・ペニーのスリーパインズシリーズに次いで楽しみなブルーノシリーズ、第三作。

    黒いダイヤモンドというストレートなタイトルもいいし、
    あいかわらず美味しそうなものが登場する♪

    ただブルーノ自身もサンドニ村もその平和で穏やかな日々が崩れつつある予感。
    トリュフって奥深い!

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    2018年11月14日
  • 黒いダイヤモンド

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    警察署長ブルーノのシリーズ3作目。
    好感の持てる作品です。

    フランスの、のどかなサンドニ村。
    ブルーノは警察署長といっても、村でただ一人の警察官。
    村長の直属で、地域に溶け込んでいる駐在さんのような立場。いや、もっと存在感大きいかな。

    名産のトリュフの収穫で、市場がにぎわう季節。
    ブルーノは、狩猟仲間のエルキュールから、調査を依頼されます。
    粗悪な中国産トリュフが紛れ込み、評判が落ちかねないという。
    ところが、そのエルキュールが事件に遭う。
    実はエルキュール、かって情報部に所属した秘密警察官で伝説的な存在だったのです。犯人の動機は何だったのか‥?

    騒動に巻き込まれた友人のベトナム人夫婦の

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    2017年02月21日
  • 黒いダイヤモンド

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    フランスの田舎町が舞台ではあるけれど、中国マフィアの絡む謀略というスケールの大きな話に発展していく。インドシナ戦争や中越戦争、或いはアルジェリアの独立など、フランスと関わるそれらの国々との関係がある程度わからないと理解が難しいかもしれない。

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    2014年06月01日
  • 緋色の十字章

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    フランスの田舎町を舞台のミステリ。
    シリーズ1作目、好評だったようです。

    フランス南西部、ラスコー洞窟に近い風光明媚なサンドニ。
    警察署長が常駐してはいますが、村長の直属で、部下はいないという~交番の駐在さんみたいな存在なんですね。
    ブルーノ署長は10年この村に馴染んで、皆のために心を砕いている好人物。愛犬ジジと暮らしている39歳の独身男です。
    孤児として育ち、ボスニア戦争に行った経験もあるという。そういう過去があるからこそ‥というところも。
    今は平和なこの村で、尊敬するマンジャン村長をひそかに父のように思い、美しい景色と美味しい食べ物を存分に味わっている様子が描かれて、ちょっとコージーミス

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    2014年10月16日
  • 緋色の十字章

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    豊かな暮らしの村と複雑で暗い戦争の歴史。登場人物が皆、魅力的。村の住人の会話がとても上品。皆さんが飲まれるリカールっていうものを一度飲んでみたい。最期の終わり方が消化不良で残念。

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    2014年05月11日
  • 緋色の十字章

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    ネタバレ

    最初フランスの田舎の話が続き、読むのやめようかと思った。
    が、殺人事件が起きてからが、面白い。
    なんか江戸の捕り物の話のよう。
    コネと出世とお金が優先で、真実はどうでもいいというのが新鮮でよかった .

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    2012年03月17日
  • 緋色の十字章

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    殺伐とした事件が起こると、ワーカホリックな刑事が寝不足と煮詰まったコーヒーに辟易としながら事件解決に邁進……ていうのを読み慣れているせいで、とても新鮮でした。
    フランスの田舎警察の警察署長(といっても署員はひとりなので、ほとんど交番のおまわりさん的な役割)の主人公が、田舎生活を満喫しつつ、ロマンスもありつつ、どっちかっつーとコージーミステリ的な雰囲気で、惨殺事件に決着をつけるというお話。
    でも、あくまでもコージーミステリではありません。(ここ、大事)
    EUという名前に変貌したヨーロッパの経済その他を背景に、人種差別や、第2次世界大戦の暗い歴史を網羅したミステリで、好青年の署長も実は過去のある切

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    2011年12月12日
  • 緋色の十字章

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    戦争の記憶の継承や、過去の戦争が現在にどんな影響を与えているか、EU加入で農村はどう変わったか、あるいは変化をそれとなくごまかしているかなどの現実を、小説の中で自然に表現している。だからものすごく面白い。
    つい最近のフランス大統領選挙では、とうとう極右政党が大統領候補を有力候補として出してしまったけれど、2008年のこの時点からすでに、フランスの良き市民たちがどのように極右の排外主義者たちと闘ってきたか、あるいはどうにかやり過ごしてきたかを生き生きと描いている。現在に繋がる現実が描かれているので、だいぶ前の小説だし現実離れしてるほど有能な登場人物ばかりなんだけど、無理なく読めた。

    恋愛要素は

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    2022年05月24日
  • 緋色の十字章

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    イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読後感はよかったので続きを読むことにした。

    主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官。村人のことは知らないことは無い、女たちは独身の彼の噂話に事欠かず、人気もある。
    古家を快適に改造し、ガーデニングにもいそしみ、テニスやラグビー仲間、クラブの友達を招いてテラスに自家製のワインを出し、手作りの料理でもてなす。
    誠実で明るく、思慮深い出来すぎたような男。
    ただ寂しい過去があり、孤児で育ったが村長の計らいでこの村に落ち着いた。これもありとする。
    人格者の村長を父親の様に尊敬して慕

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    2020年01月11日
  • 緋色の十字章

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    2/3くらいは「ムック『フランスの田舎の暮らし方』」だった。残り1/3のだいぶ終盤になってようやく捜査が進展し、唐突に容疑者が浮かび上がってきた。
    ブルーノ署長と一緒に食事と田舎の風光明媚を楽しみながらゆっくり事件を解決しましょうという感じのミステリー。

    田舎だからか署長ですら法よりも自治体のルールを優先。
    読み始めた時は仮にも警察、そんなことでいいのかと思ったが、天涯孤独の自分を無条件で受け入れてくれた村人との穏やかな関係がもう署長の血肉になってしまってるんだろうなあ。彼が守りたいのは法ではなく村人なんだろうと思う。
    実際、署長が自分の家を持った時に村人たちが力を貸して何から何まで面倒見て

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    2014年06月15日
  • 緋色の十字章

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    警察署長ブルーノ・シリーズ第1作。

    フランス南西部に位置する小さな村サンドニが舞台。風光明媚な土地でのコージーな雰囲気のミステリと思ったら少々違っていた。第二次世界大戦まで遡る陰惨な歴史がモチーフの骨太な内容だ。だが、せっかくの題材が生かし切れていない印象。

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    2013年04月17日
  • 緋色の十字章

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    おもしろくなかったわけじゃないけれど、うーん、昨年のベストテンとかに入るほどかなあ?という感じで。単に、舞台がフランスで、わたしがフランスの政治情勢とか歴史に疎いからかもしれないけれど。憲兵隊とか戦争の話とか、何時代の話?と最初思ってしまったし。(現代の話です)。
    出世とか考えず、のんびりした田舎の暮らしを愛している警察署長が主人公で、コージーミステリのようなおもしろさなんだけど。シリーズものなのでシリーズが進んでいくうちに好きになったりもするかもしれないけどなあ。
    (ちらっと、デボラ・クロンビーの警視シリーズが頭をかすめるんだけど、比べたら断然クロンビーのほうが好きだなあ)。

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    2012年01月14日