マーティン・ウォーカーのレビュー一覧

  • 葡萄色の死
    やっぱりいーな、このシリーズ。
    まずはなにしろ美味しそう。
    フランス人は食とともに生きてるなぁ。
    筆者は英国人だから、フランス人にとって当たり前のところにも目がいくのだろう。

    あとちゃんと愛が描けている。
    ミステリーとしてどうかというと、あまりそれには目がいかないというか、主ではないというか。
  • 黒いダイヤモンド
    ルイーズ・ペニーのスリーパインズシリーズに次いで楽しみなブルーノシリーズ、第三作。

    黒いダイヤモンドというストレートなタイトルもいいし、
    あいかわらず美味しそうなものが登場する♪

    ただブルーノ自身もサンドニ村もその平和で穏やかな日々が崩れつつある予感。
    トリュフって奥深い!
  • 黒いダイヤモンド
    警察署長ブルーノのシリーズ3作目。
    好感の持てる作品です。

    フランスの、のどかなサンドニ村。
    ブルーノは警察署長といっても、村でただ一人の警察官。
    村長の直属で、地域に溶け込んでいる駐在さんのような立場。いや、もっと存在感大きいかな。

    名産のトリュフの収穫で、市場がにぎわう季節。
    ブルーノは、狩...続きを読む
  • 黒いダイヤモンド
    フランスの田舎町が舞台ではあるけれど、中国マフィアの絡む謀略というスケールの大きな話に発展していく。インドシナ戦争や中越戦争、或いはアルジェリアの独立など、フランスと関わるそれらの国々との関係がある程度わからないと理解が難しいかもしれない。
  • 緋色の十字章
    フランスの田舎町を舞台のミステリ。
    シリーズ1作目、好評だったようです。

    フランス南西部、ラスコー洞窟に近い風光明媚なサンドニ。
    警察署長が常駐してはいますが、村長の直属で、部下はいないという~交番の駐在さんみたいな存在なんですね。
    ブルーノ署長は10年この村に馴染んで、皆のために心を砕いている好...続きを読む
  • 緋色の十字章
    豊かな暮らしの村と複雑で暗い戦争の歴史。登場人物が皆、魅力的。村の住人の会話がとても上品。皆さんが飲まれるリカールっていうものを一度飲んでみたい。最期の終わり方が消化不良で残念。
  • 黒いダイヤモンド
    サンドニ村唯一の警察官にして署長のブルーノは、狩猟仲間のエルキュールからトリュフ市場に粗悪な中国産が紛れ込んでいる問題の調査を頼まれる。
    ところが聞き込みを開始した矢先、エルキュールが殺されてしまい…。

    警察署長ブルーノシリーズ3作目。
    フランスに横たわる問題とサンドニ村の問題をうまく絡めていて、...続きを読む
  • 緋色の十字章
    最初フランスの田舎の話が続き、読むのやめようかと思った。
    が、殺人事件が起きてからが、面白い。
    なんか江戸の捕り物の話のよう。
    コネと出世とお金が優先で、真実はどうでもいいというのが新鮮でよかった .
  • 緋色の十字章
    殺伐とした事件が起こると、ワーカホリックな刑事が寝不足と煮詰まったコーヒーに辟易としながら事件解決に邁進……ていうのを読み慣れているせいで、とても新鮮でした。
    フランスの田舎警察の警察署長(といっても署員はひとりなので、ほとんど交番のおまわりさん的な役割)の主人公が、田舎生活を満喫しつつ、ロマンスも...続きを読む
  • 緋色の十字章
    戦争の記憶の継承や、過去の戦争が現在にどんな影響を与えているか、EU加入で農村はどう変わったか、あるいは変化をそれとなくごまかしているかなどの現実を、小説の中で自然に表現している。だからものすごく面白い。
    つい最近のフランス大統領選挙では、とうとう極右政党が大統領候補を有力候補として出してしまったけ...続きを読む
  • 緋色の十字章
    イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読後感はよかったので続きを読むことにした。

    主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官。村人のことは知らないことは無い、女たちは独身の彼の噂話に事欠かず、人気もある。
    古家を快適に改造...続きを読む
  • 緋色の十字章
    2/3くらいは「ムック『フランスの田舎の暮らし方』」だった。残り1/3のだいぶ終盤になってようやく捜査が進展し、唐突に容疑者が浮かび上がってきた。
    ブルーノ署長と一緒に食事と田舎の風光明媚を楽しみながらゆっくり事件を解決しましょうという感じのミステリー。

    田舎だからか署長ですら法よりも自治体のルー...続きを読む
  • 緋色の十字章
    警察署長ブルーノ・シリーズ第1作。

    フランス南西部に位置する小さな村サンドニが舞台。風光明媚な土地でのコージーな雰囲気のミステリと思ったら少々違っていた。第二次世界大戦まで遡る陰惨な歴史がモチーフの骨太な内容だ。だが、せっかくの題材が生かし切れていない印象。
  • 葡萄色の死
    サンドニの遺伝子組換え作物試験場が放火され、村でただ一人の警官・ブルーノは聞き込みに走り回る。
    そんな折、村の青年がワイン農場のワイン樽の中で死んでいるのが発見される。

    前作よりもよりコージー寄りになって面白くなっている。
    村人たちとのやり取りや、普段の生活の中からブルーノの人間性が浮かび上がって...続きを読む
  • 緋色の十字章
    フランスの小村で、老移民が胸に鉤十字を刻まれて殺された。戦功十字章を授与されたほどの英雄が何故?
    平穏な村のただ一人の警官が事件の捜査に挑む。

    警察署長が主人公でありながら警察小説ではなく、料理や村の描写からコージーな雰囲気もまとっている。この小説をなんと呼んだらいいものやら。
    このバランスは嫌い...続きを読む
  • 緋色の十字章
    おもしろくなかったわけじゃないけれど、うーん、昨年のベストテンとかに入るほどかなあ?という感じで。単に、舞台がフランスで、わたしがフランスの政治情勢とか歴史に疎いからかもしれないけれど。憲兵隊とか戦争の話とか、何時代の話?と最初思ってしまったし。(現代の話です)。
    出世とか考えず、のんびりした田舎の...続きを読む