鈴置高史のレビュー一覧
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日経ビジネスのWebサイトでこの作者のコラムや対談をいつも興味深く読んでいますが、それが本にまとめられたというので、買ってまとめておさらいしました。
中国や韓国について書かれた本の中には、感情論的なものが多いように思うのですが、これはリアルな現実のパワーポリティクスの中での中国と韓国の行動理由を、データを上げて説得的に展開してくれており、勉強になります。
日本についても、六ヶ所村の核燃料サイクルやH2ロケットの技術開発の国産に日本がこだわるのは、「いざとなれば核兵器や大陸間弾道弾を開発する能力を日本は持っている。しかし主体的意思として持とうとはしないのだ。」ということを世界にアピールするため、というのは僕にとっては目から鱗の話でした。ほんと勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
ショッキングなタイトル。
日経新聞の韓国ソウル特派員が書いた。
まずは出生率。1ない。日本の比ではない。
韓国は若者の自殺が多いことで有名。よく俳優も自殺する。
「生きづらさ」があるという。受験の厳しさ、儒教の影響、、
日本は儒教だけでなく仏教など八百万の神だからなんとかなってるとか。
この辺から話は展開して、反日、「卑日」、さらに米中との関係になっていく。
韓国は大統領が変わるごとに、この外交のスタンスが変わるという。
ひとり前は反米親北。今は親米反北。
あ、今といっても、まさに今日6月3日は大統領選。これでまたどうなるか。
こういう不安定さが国際上の韓国の立場を悪くしていると。
韓国、、というと、サムソンとかヒュンダイがアメリカに進出しているのを
目の当たりにして、勢いがあるなあ、と思ったのは10年前だったか。
4年前に行ったときはあまりそれを感じなかったような気がする。
韓国の勢いと符合している。
IMF危機の後立ち直った韓国。今日を堺にどこにいくのか。
はじめに――120年前に先祖返り
第1章 世界最悪の人口減少
1 日本より急な少子高齢化
「底」が見えない/信用を失った政府推計/NYTが「韓国は消滅」/人口減少でマイナス成長に/日本に24年遅れ/介護は放棄、若者は脱出/急速に膨らむ政府債務/兵力が減少するから核武装
2 IMF危機が諸悪の根源
激しい競争圧力/危機までは呑気な社会/大統領も「過当競争が原因」/ソウルは「億ション」だらけ/本質は生産年齢人口/韓銀が「先送り」に警告/バブル崩壊が呼ぶ通貨危機/個人負債もアキレス腱に
3 なぜ、危機感に乏しかったのか
「少子化を指摘したら殺されますよ」/人口問題は統一で解決?/世界が羨む韓国という虚像/自画像の歴史的な転換/異様な言論空間
第2章 形だけの民主主義を誇る
1 「先進国」の称号欲しさから民主化
コーヒーが無料になった日/原動力 むしろ人々の怒り/「民主派」が指揮権の禁じ手/大正デモクラシーなぞらえ/日本の下心は何か/見栄で誘致したゼレンスキー演説/恩知らずの韓国/価値観を共有せず
2 半導体を作る李朝
対立党派は根こそぎ起訴/サムスンのオーナーも逮捕/尹錫悦政権も左派に報復/「寛容と忍耐」を輸入/田中角栄逮捕がお手本/党争の大衆化/問題化しない乱訴/法治を壊すムジナたち
3 手つかずの「経済民主化」、革命リスクを培養
株の世界でも中国側に/突然「株価を上げよ」と命令/安易な日本のパクリ/アベノミクスで輝く日本/株価を下げたいオーナーばかり/一般投資家はゴミ扱い/上場しようと「ワシの会社」/企業統治でも中国側/大統領も株価対策/株主総会に力を与えよ/企業統治改革は空振り/「わがままな子供」から「わがままな孫」へ/財閥が韓国リスクに
4 台湾の民主化は進んだのに……
法治と相性の悪い儒教/民主化に生存をかけた台湾人/国論分裂から合意を形成/ミャンマー、リビア並みの韓国/問題化しない「法治の崩壊」/韓国人に民主主義はなじまない?
第3章 米中の間で右往左往
1 李承晩時代は『坂の上の雲』になるか
日清・日露は民族生存の戦い/戦後70年談話も司馬史観/同族が殺し合う韓国の国民小説/親米から反米へ/母親は魔物だった/李承晩の再評価/「北朝鮮正統論」に対抗/ウソを信じて生きてきた/「雄々しい建国物語」を持ちたい/虐殺はウソではない
2 従中を生む「底の浅い民主主義」
「中共」から「中国」へ/江沢民の威を借りた金泳三/「離米従中」の元祖/二股外交の朴槿恵/天安門パレードに参加/「香港扱い」の文在寅/「丙子胡乱」再び/米下院議長から逃げた尹錫悦/「底の浅さ」が生む「従中」
3 中国の台頭に思考停止
韓国車を締め出す中国/Quad参加はお断り/米韓同盟はいずれ消滅/地政学が嫌いな韓国人/ミアシャイマー教授に反発/先を考えても意味がない/覚悟を呼びかけない指導層/感情のまま動く
第4章 日本との関係を悪化させたい
1 日本を見下し「独立」を実感
下から目線の甘え/「卑日」の創始者は李明博/二度と立ち上がれない日本/日本叩きはサーカス/日本には何をしてもいい/日本を仮想敵に据えた盧武鉉/バイデンに見抜かれた言い訳/「反日」と呼ぶな/劣等感由来の反日から卒業を/LINEで墓穴/反日に先祖返り?
2 植民地になったことなどなかった
「日本が勝てば加州知事」/約束破りを見越す/「すでに無効」で玉虫色の解決/「徴用工」は「応募工」/第三者弁済という罠/「賠償判決」下した最高裁長官/「エリゼ」「佐渡」と相次ぐ罠/韓国大使を信じた朝日記者/慰安婦が「日本兵の同志」では困る/『でっちあげの徴用工問題』/「韓国人が納得できる謝罪を」
3 「アメリカの平和」に盾突く覚悟はあるのか
「戦後70年談話」に介入/韓国を小馬鹿に/ハワイ併合に文句?/韓国こそ歴史修正主義/「傷心の朴槿恵」を取り込んだ中国/「Ugly Korean」/「告げ口外交」では勝てない/「西洋の没落」に小躍り/帝国の人間には理解できない
あとがき――もし、IMF危機が起きなかったら
[図表一覧] -
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救いなき国
一読してあらためて思ったのは、韓国と言う国が如何に救いようのない国かと言うことだ。
世界には様々な国があり、それぞれが欠点を持っているが、韓国はその中でも特異な存在だ。
特に酷いのが「嘘で相手を貶める」事に躊躇がないことだ。
この性質は当然外交にも及び、特に日本に対して発揮される。
韓国と言う国は、簡単に言えばクレーマー国家であり、常に自分を被害者ポジションに置いて相手に某かを要求する。
この本はそんな韓国の実態を、過去の事実から裏づけて紹介したものと言える。
同時に、韓国の不当な要求に毅然と対応してこなかった日本への警告でもある。 -
購入済み
基本的価値を共有できなくなった
著者は絶望的な劣等感や虚飾、虚栄心があの国をイカレさせているという事を数々の事例で紹介している。例えばあの国は民主主義を渇望したのではなく民主主義国家という称号が欲しかっただけだと分析している。朝鮮戦争で他国に助けてもらったのにウクライナよりも自国の経済損失を心配している。日本も米国も最早あの国を基本的価値を共有できなくなった国とみなし始めていると著者は説く。
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米韓同盟消滅、すでに進んでいる。つか米国からというか、「西欧」文明におれない国だという判定はすでに下っている。
それより、面白かったのが「卑日」。既に反日ではない。
いろんな人の論説読んでそうは思っていたけど、以前はまだ反日だったと。
そうだよな、きっとそれがキーワード、と感じていた、中二病。
言っちゃったか。
以前の反日は、幼児の反抗期だった。
今はもう、中二病の疾風怒濤の全能感の幻想に裏付けられた、第二成長期の反抗期。それが、卑日。
日本は、少なくとも、外交に当たってる人たちはそれが判ってない。
なんか、哀しくなってくる。
多分、この本も嫌韓のヘイト本だと判定されそうな感じも、さみしくなる。 -
Posted by ブクログ
中国にすり寄る韓国に米国は怒り心頭に発し、米韓同盟が揺らぎ出した。米中双方から「どっちに着くのか」と迫られ、韓国の親米派と親中派とで国論分裂が起きている。この状況は、約120年前、宗主国清、台頭する日本、極東で軍事力を強化するロシアのうち、どの強国に保護してもらうかで国内対立が起き、外交が迷走した朝鮮朝と二重写しだ。前著「蟻地獄に落ちた・・・」に続く快作。著者は今後のシナリオとして3つを上げる
①米韓同盟が続く
②米韓同盟破棄+南北中立化(朝鮮半島非核化)
③韓国が核武装
産経新聞の前ソウル支局長を起訴し、出国禁止処分にした韓国は、「言論弾圧国家」であり法治国家でないことを世界にさらしてしまった。しかし日本も刑事訴訟の99%が有罪になるという行政国家であり、この点はあんまり笑えないと思うのは俺だけだろうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ朴韓国大統領による日本叩き、韓米中協商--米中間を泳ぎ渡る手法--は以下のような構図だ。
1)米国との関係は維持しつつ、中国の懐に飛び込む。
2)米中両大国を後ろ盾に、北朝鮮と日本を封じ込める。
3)日本の右傾化や戦犯国としての反省の無さを
世界で言い募る。
実は(3)がミソなのだ。以下の効果により(1)と(2)を下支えすると韓国は考えているからだ。
・国際社会での日本の格を落とし、代わりに韓国が
その位置を占める。すると米国に対する韓国の
発言力が増す。
・「従中」を米国に悟られないようにできる。日韓
軍事協定締結など中国包囲網に加わるよう
米国から求められたら「そうしたいのは山々
ですが、日本の右傾化のために韓国内に反対が
多く、不可能です」と弁解の材料に仕える。
・中国のお先棒を担ぐことで中国から得点を稼げる。
日本の右傾化批判を米国に吹き込む際にも、中国と
比べ、同盟国である韓国の方が説得力を持つと胸を
張れる。
韓国の「離米従中」の態度に拍車をかけているのが北朝鮮の核実験であるという、これまで米国に北朝鮮への抑止を求めてきた韓国であるが、米国の衰退と北朝鮮をとめることの出来るのは中国しかないという思いを持ち始めた、という。
日本と韓国が米国を仲介とした同盟国である時期も残り少なくなってきたのではないかと感じた。韓国が中国にとれこまれるか、米中と離れて中立化すれば日本の安全保障上の防衛ラインは、38度線でなく対馬海峡となるとなることを覚悟しなければならないのか。。。。